参加者乏しく基本はレンジ取引予想(12/23夕)

23日の東京市場はドルが小じっかり。ただ基本的には132円台、60ポイント程度のレンジ取引に終始している。

参加者乏しく基本はレンジ取引予想(12/23夕)

参加者乏しく基本はレンジ取引予想

〇本日のドル円、一時上昇するも133円台に届かず、基本的に132円台60ポイント程度のレンジ取引に終始
〇12/20に130.57まで下げたのちややドルの戻り歩調だが、ドルの上値はかなり重そう
〇本日の11月PCEデフレーターをはじめ、発表される米経済指標にまず注目
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは131.80-133.20、ドル高・円安方向は132.80レベルの攻防に注目
〇ドル安・円高方向は、132.15レベルが最初のサポート

<< 東京市場の動き >>

23日の東京市場はドルが小じっかり。ただ基本的には132円台、60ポイント程度のレンジ取引に終始している。

ドル/円は132.30-35円で寄り付いたのち、日中安値の132.15円レベルへと軟化。しかし、目先底入れをしたあとは緩やかなドル高をたどっていた。とは言え、ドル高値は132.80円レベルまでで133円台にはとどかず。その後は132円後半での保ち合いを経て、16時現在では132.60-65円で推移、欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは「中国情勢」と「日本の政治情勢」について。
前者は、ロイターが、「ゼロコロナ政策」を緩和して以降の中国について「WHOへの新規入院患者数の報告がないことが分かった」と報じるなか、英調査会社は「中国の新型コロナ死者、公式統計を大きく上回る一日当たり5000人以上」との分析を発表し物議を醸していた。なお、前述したように中国における「ゼロコロナ政策」は緩和されているものの、ブルームバーグでは最新の交通データをもとに「市民が自主的に外出を控えており、旅行や経済活動が落ち込んでいる」と分析。先行きにも懸念を示していた。

対して後者は、今夏の参院選勝利もあり、いわゆる「黄金の3年間」に入っている岸田政権が「防衛増税」に加え、「金利引き上げ」にも触手を伸ばしている。そうしたなか、読売新聞は岸田首相のインタビューを掲載、「できれば来年の早いうちに米国を訪問したい」とするコメントも確認されていた。一方、それとは別に、産経新聞はこれまで度々否定されてきた内閣改造について、「岸田首相(自民党総裁)が年明けに行う検討に入った」と改めて指摘。また、「早ければ週明け26日にも秋葉復興相を交代させる方向で検討」などといった報道も別途観測されていたようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は20日に130.57円まで下押しをしたのち、足もとを含めややドルの戻り歩調。本日東京では132.80円レベルまで上値を拡大させている。ただ、起点を11月の142.25円と考えても、下げ幅の23.6%戻し(133.30-35円)にさえとどいておらず、ドルの上値はかなり重そうだ。クリスマスモードで「薄商い=荒れ模様」の展開には一応要注意だが、レンジ内でドルの戻りは引き続き鈍い状況が続くか。
米英欧などの金利引き上げ戦線に事実上の参加表明を行った日銀について、市場では次期日銀総裁人事が俎上へとのぼり始めた。次期総裁人選如何で、より積極的な金利引き上げに動くといった見方もある。一方、米国については足もと発表される米経済指標を受けたファンダメンタルズにまず注目。通貨当局者など要人の多くも「金融政策はデータ次第」と指摘しており、本日も発表される数値をしっかり見極めたいところだ。

テクニカルに見た場合、ドル/円は先日の130.57円で目先安値をつけた感もあり、ドルには若干の底堅さがうかがえるものの上値は重い。133円さらに前述したフィボナッチポイントの133.30-35円を超えれば、さらなる戻りも期待できるが果たして如何に。
逆に133円に本日も到達できなければ、来週から再びドルの下押し機運が強まっても不思議はないだろう。徐々に20日安値130.57円を視界内に捉えた値動きも。

一方、本日は米経済指標として、11月のPCEデフレーターや12月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値などが発表される予定となっている。ただ全体的に材料は少なめであり、米債市場が短縮取引になることなどを考えると、基本的には動きにくそうだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは131.80-133.20円。ドル高・円安方向は本日東京高値132.80円レベルの攻防にまず注目。抜ければ133円台乗せへの期待がかかる。
対するドル安・円高方向は、同じく本日東京安値圏である132.15円レベルが最初のサポート。下回ると131円半ばがターゲットか。

参加者乏しく基本はレンジ取引予想

ドル円日足


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