米11月PCEとPCEコアの予想(22/12/23)

2022年12月23日22時30分に発表予定です。

米11月PCEとPCEコアの予想(22/12/23)

米11月PCEとPCEコアの予想

本日、米国11月PCEとPCEコア及び個人消費支出が発表されます。前回10月の下表3項目は全て予想通りになりました。この日は指数発表の前日にパウエルFRB議長が「利上げペースを落とす時期は早ければ12月の会合」との発言に137円台前半付近で始まった相場が東京時間で136円台前半まで売られ、PCE発表後の相場は小動きでしたが、その後のISM製造業景況指数が市場予想を下回ると135円21銭まで売られ135円33銭で引けています。相場はこれ以降も米国の金利軟化の思惑や直近では日銀のYCCの誘導幅拡大により、ドルが弱い状態が継続しています。

今日の11月分ですが、予想はインフレ軟化を示す内容になっており、特に2022年PCEコアは14日のFOMCで4.8%まで上方修正(前回9月時は4.5%)しているので、もし予想通りの結果なら、今回の数値を含めて4.9%前後となるので、ほぼ達成できる形になります。
また今回のPCEコアの予想レンジが4.6〜4.8%ですので、大多数が4.6%を見ていることになっています。もし4.5%以下の数値になると、米金利軟化の影響からドル売り材料になる可能性が出てきます。11月CPIコアは既に6.0%(10月6.3%)と下がっているので、相関の高い2指数ですから、今回予想数値付近は頷けることになります。
尚、同時に発表される個人消費支出もかなり下がる予想ですので、予想レンジ幅のマイナスが出ると、やはり相場への影響は避けられないと思います。

(今回予想)

(今回予想)

2022年12月23日9時00分現在予想

米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移

米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移

(オレンジ矢印が今回の11月予想値、赤はFRBのインフレ目標値2%、緑が12月FOMC会合時の2022年末予想値4.8%です。)



上記PCE発表後に下記の指標が予定されています。

12月ミシガン大消費者態度指数

12月ミシガン大消費者態度指数

(今回予想2022年12月23日9時00分現在)


下図はドル円の週足チャートです。3月7日週底値からのサポートA(=146円00銭)を下抜き、ドル安が進行しています。10月17日週高値からの抵抗線B(=139円40銭)とそこから平行に下した目安のC(=129円90銭)でドル安トレンドラインを形成しています。このレンジ内のD(=130円50銭〜80銭ゾーン)では何度かサポートや抵抗線になっているポイントです。今回も8月1日週の底値と顔合わせしており、2回目の底値トライで止まり、現在は揉み合っています。

今週足はこのままいけば大陰線になる可能性が高く、来週以降Dへの3回目トライで下抜けるか否かの挑戦になりそうです。もしBとCのトレンドラインに沿った動きになれば、このラインは毎週約70銭程度下落するので、来週のCは129円20銭付近になり、下限まで行けばDを下抜くことになります。その場合は5月23日週底値のE(=126円40銭)や昨年9月13日週底値(109円11銭)からのサポートF(=124円60銭)が目指せる方向になります。尚、起点Fの底値と今年高値の半値は130円53銭ですので、丁度Dに当たります。また起点Aの底値と今年高値の半値は133円50銭ですので、目先の上値目途になっています。今日の終値で133円50銭越えになれば、ドルは弱いながらも新年度となる来週以降は仕切り直しとなりそうです。
今日はクリスマス休暇前の金曜日ですので商いは薄くなりそうで、更に明日から3連休ですので、予想通りの結果なら小動きになりそうです。

12月ミシガン大消費者態度指数 2枚目の画像

(12月23日10:40 1ドル=132円77銭) 

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