オーストラリアドル週報(2022年12月第4週)

豪ドルは対米ドルでは上値を切り下げる展開、対円では91円台後半から87円台前半まで急落し、23日現在も88円台の安値圏で推移しています。

オーストラリアドル週報(2022年12月第4週)

豪ドル/円、短期は“弱気”。中期トレンドにも変化。

今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、20日に行われた日銀金融政策決定会合で、長期金利の上限を従来の0.25%から0.50%に拡大したことがサプライズとなり、ドル/円、クロス/円が急落し、円が全面高の展開となっています。黒田日銀総裁は会見で「利上げではない」と強調したものの、マーケットは事実上の利上げと受け止め、また、先行きの金融政策正常化への思惑も強まり、円買いの動きが急となりました。ドル/円、クロス/円が急落地合いとなる中で、豪ドルは対米ドルでは上値を切り下げる展開、対円では91円台後半から87円台前半まで急落し、23日現在も88円台の安値圏で推移しています。

チャートを見ると、日足は9/13につけた98.60を基点として上値を切り下げる流れにあり、また、12/20の大陰線が90円割れで終えたことにより、短期トレンドは新たな下げトレンドに入った可能性が高くなっています。また、この動きで中期トレンドも変化した可能性が生じており、85〜86円方向への一段の下落リスクが点灯中です。日足の上値抵抗は89.00-10,89.40-50,90.00-10に、下値抵抗は88.00-10,87.20-30,86.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は91.89,93.90,93.32に位置しており、全てを下抜けた状態にあり、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。

一方、直近の週足は陰線引けとなり、前週の陽線の値幅を打ち消して終えています。また、今週は20日の日銀金融政策決定会合後に、豪ドル/円が急落地合いとなり、90円を大きく割り込んでいます。このまま90円台を回復できずに越週した場合は、2020年3月につけた59.91を基点とする中・長期的なサポートラインを下抜けて、中期トレンドも“豪ドル弱気”に変化したことが確定的となります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は89.90-00,91.20-30,92.00-10に、下値抵抗は87.30-40,86.00-10,85.00-10にあります。31週、62週移動平均線は93.56と89.54にあり、12/23現在これらを全て下抜けており、中期トレンドに変化が生じ始めています。

豪ドル/円、短期は“弱気”。中期トレンドにも変化。

12/22現在、31週移動平均線は93.56に、62週線は89.54にあり中期トレンドは“豪ドル弱気”に変化している

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る