豪ドル/円、短期は“弱気”。中期トレンドにも変化。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、20日に行われた日銀金融政策決定会合で、長期金利の上限を従来の0.25%から0.50%に拡大したことがサプライズとなり、ドル/円、クロス/円が急落し、円が全面高の展開となっています。黒田日銀総裁は会見で「利上げではない」と強調したものの、マーケットは事実上の利上げと受け止め、また、先行きの金融政策正常化への思惑も強まり、円買いの動きが急となりました。ドル/円、クロス/円が急落地合いとなる中で、豪ドルは対米ドルでは上値を切り下げる展開、対円では91円台後半から87円台前半まで急落し、23日現在も88円台の安値圏で推移しています。
チャートを見ると、日足は9/13につけた98.60を基点として上値を切り下げる流れにあり、また、12/20の大陰線が90円割れで終えたことにより、短期トレンドは新たな下げトレンドに入った可能性が高くなっています。また、この動きで中期トレンドも変化した可能性が生じており、85〜86円方向への一段の下落リスクが点灯中です。日足の上値抵抗は89.00-10,89.40-50,90.00-10に、下値抵抗は88.00-10,87.20-30,86.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は91.89,93.90,93.32に位置しており、全てを下抜けた状態にあり、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。
一方、直近の週足は陰線引けとなり、前週の陽線の値幅を打ち消して終えています。また、今週は20日の日銀金融政策決定会合後に、豪ドル/円が急落地合いとなり、90円を大きく割り込んでいます。このまま90円台を回復できずに越週した場合は、2020年3月につけた59.91を基点とする中・長期的なサポートラインを下抜けて、中期トレンドも“豪ドル弱気”に変化したことが確定的となります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は89.90-00,91.20-30,92.00-10に、下値抵抗は87.30-40,86.00-10,85.00-10にあります。31週、62週移動平均線は93.56と89.54にあり、12/23現在これらを全て下抜けており、中期トレンドに変化が生じ始めています。
12/22現在、31週移動平均線は93.56に、62週線は89.54にあり中期トレンドは“豪ドル弱気”に変化している
オーダー/ポジション状況
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