ドル円157円台後半、FOMC結果公表前にドルじり高推移
1日午前の東京市場でドル円は157円台後半をじり高推移。朝方157.80レベルで取引の始まったドル円は、もみ合いながらも徐々に下値を切り上げる動きとなり、東京時間正午現在、午前中高値の157.90で取引されています。
日経平均株価は、米主要株価指数の下落を嫌気して売りが先行。エネルギー関連株等が大きく売られて下げ幅は一時300円を超えました。その後はやや戻し216円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された米1Q雇用コストが、予想以上の上昇を示し伸び率が加速。これを受けた米長期金利の急上昇で、ドル円は157円台を回復してじりじりと値を戻す展開となり、157.82で東京時間につないでいます。一方で、同日発表されたシカゴ購買部協会の4月の米消費者信頼感は97.0と予想外に100を割り込んでおり、為替市場への影響は限られましたが、インフレと景況感の悪化の組み合わせが、米株価を大きく下落させています。
テクニカルにはドル円は、昨日の上昇で再び転換線を上抜けて、ドル買い地合いが回復。一方で既に水準的には一昨日の2回目の介入レベルに達したと見られ、上値警戒感も強まっています。
市場は明日未明のFOMC結果公表待ちですが、最近の米経済指標からは、どう考えてもハト派な内容となるとは思えず、強いタカ派姿勢が示された場合の、米金利上昇→ドル円上昇のリスクのほうが高そうです。一方、本邦財務省が米国の金融政策公表直後や、FRB議長会見中の為替変動に対して、あからさまに為替市場介入を実施することは難しいと考えられ、介入するとすれば、タイミング的には、事前の押し下げ介入か、明日東京時間を待つことになるのではないかと思われます。そのため、もし、午後のドル円上昇がさほどでもなく、事前の押し下げ介入が行われかった場合、FOMC の結果次第では米国時間中は、ドル高が急速に進む可能性があり、注意が必要です。
ドル円日足
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