米雇用統計を注視、レンジ放れとなるか
〇本日のドル円、136円前後で寄り付きしばらくレンジ取引、底割れすると一時135.35レベルへ下落
〇本日米雇用統計発表、その内容に要注意、仮に弱い数字になったとしてもドル売りは限定的か
〇今週の値動きは135円台を中心とした1.6円にとどまる、このまま無風で終わるのか注視される
〇136.36を超えれば年初来高値137.00がターゲット、134.78を下回れば134.27が意識される
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは135.10-136.50、本日東京高値136.15レベルが最初のターゲット
〇ドル安・円高方向は、本日東京安値にあたる135.35レベルが短期的なサポートか
<< 東京市場の動き >>
8日の東京市場はドルが小安い。一時135円前半まで値を下げ、昨日安値を更新するも続かなかった。
ドル/円は136円前後で寄り付いたのち、しばらくはレンジ取引。136円±20銭といったなかでの一進一退をたどるも、底割れすると、そのまま日中安値の135.35円レベルへと下落した。しかし、目先底入れしたあとは安値圏での保ち合いに。16時現在では、再びドルが小戻した135.70-75円で推移し、欧米市場を迎えている。
なお、本日昼前、奈良で演説を行っていた「安倍元首相が銃で撃たれ心肺停止」というショッキングなニュースが伝えられていた。
一方、材料的に注視されていたものは、「英国情勢」と「米金融政策」について。
前者は、スナク財務相やジャビド保健相らが相次ぎ辞任を表明するも、自身は首相職に固執している感が見られたジョンソン氏だったが、ついに辞職へと追い込まれた。そのため、一気に流動的となった後継者争いへの関心が高まるなか、ジョンソン氏は「新指導者選出まで暫定首相としてとどまる意向」を示している。なお、10月初めに開かれる保守党大会までに同党は新党首を選出する予定との報道も観測されており、それからするとまだ1-2ヵ月はジョンソン氏の「暫定政権」が続くことになるだろう。
対して後者は、FRBのウォラー理事が7月FOMCで「0.75%の追加利上げ」実施に支持を表明するとともに、9月会合でも0.5%利上げを実施する可能性があるという認識をまず示す。続けて、セントルイス連銀総裁からも「金利を大幅に引き上げても、米経済は今年も成長を続ける」などと、大幅利上げを後押しする発言が聞かれていた。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円は引き続きレンジ取引。今週ここまでの値動きは、134.78-136.36円という1.6円ほどにとどまっている。このあとのNY時間に注目の米雇用統計発表というイベントを控えていることで、予断を許さないものの、このまま終了するようだと2月28日から始まる週以来の週間小動きだ。大きな流れの変化を示すものとして、来週以降要注意であるだろう。
日米金利差が拡大傾向にあることは言うまでもないが、先でも指摘したウォラーFRB理事発言などからすると、米国の利上げスピードはさらに速いものとなりかねない。そうしたなか、本日はNY時間に米雇用統計発表を控えており、まずはその内容に要注意。ただ、仮に弱い数字になったとしてもドル売りは限定的との見方か。むしろ、この週末10日に実施される日本の参院選で与党・自民党などが圧勝した場合には、政策継続から円売りが続くといった声も聞かれていた。
テクニカルに見た場合、ドル/円は上値トライを失敗したことに続き、下値トライも失敗した感があり、短期的には膠着感が強い。実際、今週だけと考えれば、135円台を中心としたわずか1.6円というレンジ取引だ。このまま「無風」で今週が終わってしまうのか、その動静がまずは注視されている。
なお、136.36円を超えれば年初来高値137.00円がターゲットとなる反面、134.78円を下回れば134.27円が意識されそうだ。
一方、6月の米雇用統計で市場筋からの関心が高い非農業部門雇用者数はプラス27万人程度が予想されているものの、果たして実際の数値はどうなるか。また、昨日から続くG20外相会議、ジョンソン首相が辞任する旨を明らかにした英国情勢などにも一応要注意。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは135.10-136.50円。ドル高・円安方向は本日東京高値136.15円レベルが最初のターゲット。超えれば136.36円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、同様に本日東京安値にあたる135.35円レベルが短期的なサポートか。割り込むと昨日安値134.95円、134.78円が意識されそうだ。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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