ニュージーランドドル週報(2022年7月第2週)

NZドルは対米ドル、対円で上値の重い展開が続いています。

ニュージーランドドル週報(2022年7月第2週)

NZ/円、短期は“NZ弱気”。中期は強気を維持。

今週はNZ独自の注目材料はなく、各国中央銀行の利上げ継続姿勢が強まる一方で、世界経済の先行きに不透明感が増しており、今週はリスク回避のドル買いの動きがやや優勢となっています。こうした中で、NZドルは対米ドル、対円で上値の重い展開が続いています。

チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、6/21につけた86.58を戻り高値として上値を切り下げる流れに入っており、85円台を回復して引けるまでは上値余地も拡がり難い状態です。また、1月の75.24を基点とするサポートラインの下値抵抗が82.00-10にありますが、割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して、下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は84.30-40,84.60-70,85.00-10に、下値抵抗は83.40-50,83.00-10,82.30-40にあります。21日移動平均線は84.76にありこれを下抜けた位置で推移しており、短期トレンドは下値リスクがやや高い状態ですが、120日、200日線は82.05と80.78に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。

一方直近の週足は陰線引けとなり、6/8につけた86.81を直近高値として上値を切り下げています。1月につけた75.24を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、調整下げの範囲内に留まっていますが、82円を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。逆に85円台を回復して終えれば下値リスクがやや後退、85.80-90の抵抗を週足の実体ベースで上抜けて越週した場合は、“NZ強気”に変化して上値余地がさらに拡がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は84.80-90,85.40-50に、下値抵抗は82.00-10,80.00-10,79.10-20にあります。31週、62週移動平均線は81.14と79.68にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。

NZ/円、短期は“NZ弱気”。中期は強気を維持。

7/7現在、31週、62週移動平均線は81.14と79.68にあり、中期トレンドをサポート中。

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