豪ドル/円、調整下げの動き。中期は“強気”を維持。
7/5、オーストラリア準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り、0.5%引き上げ1.35%に決定しました。声明では「豪インフレ率は高いが、他の多くの国ほど高くはない」「インフレ率は今年後半にピークを迎え、来年は2-3%のレンジに向かって再び低下すると予想」「豪州経済は引き続き底固く労働市場は一層タイトになっている」「経済の不確実性の要因の一つである家計消費の動向を注視」と、前回と比べて大きな変化は見られませんでした。今週はインフレ圧力が収まらない状態が続く中で世界経済の減速懸念が強まっており、リスク回避の動きからドル全面高の流れとなり、豪ドルは対ドル、対円で上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は1/28につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。この日足の下値抵抗は91.60-70にあり、これを守って反発に転ずる可能性を残していますが、一方で、6/8につけた96.88を直近高値として上値も切り下げており、この日足の上値抵抗ポイントである94.00-10を上抜けて終えるまでは下値リスクを残した状態です。また91.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は93.40-50,94.00-10に、下値抵抗は92.00-10,91.50-60,90.50-60にあります。90円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。21日移動平均線は93.60に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにありますが、120日、200日線は89.36と86.77にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は陰線引けとなり上値を切り下げていますが、1月につけた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。今週は反発余地を探る動きに転じていますが、94円の壁を超えられずに押し戻されており下値リスクを残した状態です。今週の週足の下値抵抗が91.50-60にありますが、これを割り込んで越週した場合は、短期トレンドが変化して90円方向への一段の下落リスクが生じます。さらに90円も割り込んで越週した場合は、新たな下落トレンド入りの可能性が生じて下落余地がさらに拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は、93.40-50,94.00-10に、下値抵抗91.50-60,90.50-60にあります。31週、62週移動平均線は87.87と85.15にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
7/7現在、31週、62週移動平均線は87.87と85.15にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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