円安続くも、本日は基本レンジ取引か
〇本日のドル円、135.40に到達するが年初来高値超えられず、135円±40銭といったレンジ取引に終始
〇今週は調整色強い展開か、週内に高値135.58更新予想する向きも
〇日米金利差が引継ぎ注目事項、短期的には米経済指標や米株の動き注視
〇本日NY休場、米経済指標発表やセントルイス連銀総裁講演以外目立った材料なし
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは134.10-135.30、135円前後の攻防にまずは注目
<< 東京市場の動き >>
週明け20日の東京市場はレンジ取引。先週末のNYクローズを挟んだ一進一退で方向性はやや欠いた。
先週末は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが1年半ぶりに2万ドルの大台を割り込み、週明け金融市場への波及的影響が懸念されていた。また、実施されたフランス下院選決選投票で「与党連合は過半数割れの公算」などと報じられ一部で話題に。
そうした状況下、ドル/円は134.90円前後で寄り付くも、方向性は乏しく基本揉み合い。一時はドル買い優勢で135.40円台まで値を上げ、年初来高値135.58円に迫るも超えられず。結局135円±40銭といったやや広めのレンジ取引に終始。16時現在では134.80-85円レベルで推移し、欧米市場を迎えていた。
なお、終盤には黒田日銀総裁から「為替はファンダメンタルズを反映して安定的推移が好ましい」といった発言が聞かれている。
一方、材料的に注視されていたものは、「米金融政策」と「中国情勢」について。
前者は、先週末から土日にかけては米地区連銀総裁などから米金融政策についての発言が相次ぐ。うちミネアポリス連銀総裁やアトランタ連銀総裁、ウォラーFRB理事などは「7月0.75%利上げ」見通しの支持を表明したが、カンザスシティ連銀総裁は「不確実性の増大懸念」から大幅利上げに慎重な見方。またクリーブランド連銀総裁も、「米経済がリセッションに陥るリスクが高まりつつある」と指摘しており、意見も完全な一枚岩にはなっていないようだ。
対して後者は、海上保安庁が「中国船2隻、尖閣周辺で2日連続の領海侵入」と発表するなか、日中が東シナ海情勢について協議するため、外務省局長によるテレビ会議を23日に開く方向で調整しているという。また、それとは別に中国主席が米欧「制裁」に反対するとともにロシアとの結束を表明するなか、こちらもバイデン米大統領が「中国首脳と近く電話会談を実施する」考えを明らかにしている。果たして一連の会談で、日中や米中のおかれた情勢に何らかの進展はあるのだろうか。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円は本日東京時間に一時135.40円台まで値を上げるも、年初来高値にはとどかず。油断は禁物だが、先週米FOMCなどの重要材料をこなしたこともあり、今週はやや調整色の強い展開をたどる可能性もある。だからといって、ドル/円は大きく崩れず、さながら価格ではなく時間調整の様相か。このあとも東京時間のように135円挟み、ドルは強保ち合いをたどることになるだろう。
先週は、日米英そしてスイスなどが政策金利を発表。日銀以外は利上げに踏み切るなか、市場では引き続き日米を中心とした金利差が最大の注目事項だ。ただ、先でも少し指摘したように、性急な米利上げを受けた「米経済がリセッションに陥るリスク」なども取り沙汰されていることが気掛かり。よって、短期的には発表される米経済指標や米株の動きなどをしっかりと注視したい。ただし、本日はNYが休場となることから、基本的には小動きにとどまるとの見方も聞かれていた。
テクニカルに見た場合、ドル/円はドル高基調に変化なし。週内といったなかでは高値135.58円の更新を予想する向きが大勢だが、短期的には上げ渋りから、時間的な調整を見込む向きもある。ただ、可能性はそれほど高くないが、133円をクリアに割り込めば132円台をスルーし、先週安値の131円半ばが視界内に。1ヵ月足らずのあいだに9円という上昇をたどったこともあり、予想を超える深押しにも一応注意しておきたい。
一方、本日はNYが休場になることもあり、米経済指標の発表ならびに、セントルイス連銀総裁が講演を行う以外は目立った発言機会もない。新規材料に乏しく、やや動きにくそうな雰囲気。ただ、東京早朝に速報ベースで伝えられたフランス下院選決選投票の結果が新たに材料視される可能性なども取り沙汰されており、ユーロ主導の動きを警戒する声もある。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは134.10-135.30円。ドル高・円安方向は135円前後の攻防にまずは注目で、抜ければ135.40円レベルそして135.58円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、134円半ばに弱いサポートあり。割り込めば134円前後や133円台後半を目指す展開か。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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