トルコリラ円レポート月曜版
トルコ国内の情勢に落ち着き
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですがトルコリラ円は「33.20レベルをサポートに、34.25レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が33.66レベル、高値が34.54レベルと、想定したレンジより高値安値ともに40銭ほどトルコリラ高(円安)での値動きとなりました。
先週は、トルコ国内の情勢に落ち着きは見られるもののトルコリラ売りの圧力がかかりやすいという判断でしたが、金融市場も落ち着いた動きの週となり少なくとも短期的には不安が遠のいてきている印象です。また、週報にも書いた通りなのですが、夏季休暇シーズンに日本はお盆休みが重なり、さらにオリンピック開催中ということもあって、市場参加者が減っているということも要因です。
目立った材料無し
トルコリラもドル・トルコリラが主とはいうものの、低金利が続く本邦投資家によるトルコリラのニーズは常に高く、日本の個人投資家の動きが鈍っている時期にはトルコリラ円をはじめ、高金利通貨全般の取引も減少していることは間違いありません。ドル円単体では結構上下に振れた印象がありますが、トルコリラ円については落ち着いていたというよりも、動意薄だったが故のレンジ取引であったのかもしれません。
今週も本日のトルコ失業率程度で目立った材料が少なく、引き続き週前半は日本がお盆休み、そしてオリンピックもまだまだ日程は21日まで続きます。ドルトルコリラ、ドル円とも方向感が出にくい状況も続くものと考えられますので、今週はテクニカルな面から簡単にコメントを加えるにとどめておきます。
到達確率チャートと同じ1時間足をご覧ください。過去10日間を示してあります。
トルコリラ円一時間足
33.85レベルをサポート34.50レベルをレジスタンスに
このチャートを見ていただくとわかりますが、先々週は安値圏を試して下げきれず、先週は高値圏を試して上げきれずといった様子がよくわかります。特に先週に関しては下値不安が遠のいたとは言うものの、34円水準が強いサポートになっていたことがわかります。ただ、このサポートを抜けて来るといったんは売りが強まる可能性があるというのがテクニカルな判断となり、その場合には先々週の安値33.37を起点に、先週高値34.54までの半値押しにあたる33.95から、61.8%押しにあたる33.81という水準がターゲットとなります。
特に後者は先々週の底固めをした後に、上げて来る際のネックラインとも重なりますので、逆にそれ以上の下げも困難と言えそうです。今週はいったん売りが強まる可能性を念頭に入れ、33.85レベルをサポートに、先週高値圏に重なる34.50レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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