トルコ円ショートコメント(2016年8月22日)

トルコを囲む材料ですが、先週19日にフィッチがトルコの格付けはBBB−で維持したものの見通しをネガティブとしたこと

トルコ円ショートコメント(2016年8月22日)

トルコ円ショートコメント

恐怖政治化が進行中?23日中銀翌日物貸出金利0.25%引き下げへ

まず先週の振り返りですが、「33.85レベルをサポートに、34.50をレジスタンス」とするレンジを予想しました。実際のレンジは安値が33.97レベル、高値が34.45レベルとなり、予想レンジより若干狭い値幅ではあったものの予想通りの週となりました。

トルコを囲む材料ですが、先週19日にフィッチがトルコの格付けはBBB−で維持したものの見通しをネガティブとしたこと、週末にトルコでテロと考えられる爆発事件があったこと、など悪い材料ばかりです。また最近ではあまりニュースになりにくくなっているものの、反大統領派の拘束、逮捕は依然として数を増していて、これまでの受刑者を開放して新規に刑務所に入れているという状態で、独裁かつ恐怖政治となりつつあるとしか思えません。

また今週は23日にトルコ中銀の政策金利発表がありますが、翌日物貸出金利については今回も0.25%引き下げられるとの見方がコンセンサスとなっています。

トルコリラ円も上値の重たい週となる可能性が高いのではないかと考えながら、チャートを見てみましょう。こちらも4時間足チャートです。

            トルコ円四時間足

            トルコ円四時間足

緩やかな下降チャンネルの中での値動き継続

テクニカルには目立ったものは無いのですが、こちらも緩やかな下降チャンネルの中での値動きを続けていると考えて良さそうです。今週は33.80レベルをサポートに、34.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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