ランド円レポート月曜版
先週はほぼテクニカルに沿った動き
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですがランド円は「7.40レベルをサポートに、7.60レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が7.39レベル、高値が7.63レベルと、ほとんど予想通りの動きとなりました。
先週は、テクニカルにランド円が上昇チャンネルを下抜けたことから「戻しが弱ければ半値押しの水準7.41」をターゲットとする流れを見込んでいましたが、ドル円が99円台を試したことも重なって、ほぼテクニカルに沿った動きとなったと言えるでしょう。
今週はジャクソンホールに向けての米利上げへの思惑次第
今週は24・25日に南アフリカの7月CPI(予想+0.6%前月比)とPPI(予想+0.4%前月比)が発表されますが、よほど予想からずれた数字でもない限り影響は限定的と考えられ、引き続きテクニカルな動きと、今週に関しては週末のジャクソンホールに向けて米国の利上げ思惑がどのように市場参加者に扱われるかというあたりがポイントとなってくると考えられます。
米国の利上げ思惑が拡大すると、基本的に米国株式市場や金市場(ドル建て)にとっては悪材料となり、どちらも新興国通貨であり金価格に影響を受けやすいランドにとっては良い材料とはなりません。つまり対ドル相場において、ランド安・ドル高となる可能性があるわけです。
そして、そのドルランドですが、きれいなトリプルボトムを形成しようとしているため、要注意な段階にあります、次の4時間足チャートをご覧ください。
ドルランド四時間足
ドルランド、トリプルボトム形成中
日足チャートでも同様ですが、よりはっきりとわかるザラバのチャートとしました。ピンクの楕円で囲ってある部分ですが、8月9日以降本日に至るまでキレイなトリプルボトムを形成中です。本日の東京市場の水準がまさにネックライン(ピンクの水平線)にあたり、値幅観測を行うとトリプルボトムの高さ(ピンクの両方向矢印)をネックラインに加えた(ピンクの矢印)13.90レベルがターゲットとなっていることがわかります。
まだ、ネックラインを上抜ける前ですからブレークするまではトリプルボトム完成とは言えないものの、材料的にもテクニカルなパターン的にも、これはドル高を試したいチャートと言わざるを得ません。もちろん、ドル円でもドル高の動きが出て来るでしょうから、ランド安と円安との競争ということになるのですが、ドル円はある程度戻り売りが出やすい地合いであることを加味すると、ランド円についてはもう一段の下押しを考えたいところです。
ランド円の4時間足チャートもご覧ください。
ランド円四時間足
今週はややランド安が円安を勝るか
8月12日高値7.65からの下降チャンネルの中での動きとなっていることがわかり、先週同様に今週もランド円はじり安の流れとなりやすいと考えられます。今週はややランド安が円安を勝る動きを考え、7.35レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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