豪ドル/円、やや弱気。74円割れの越週で新たな下落リスクが点灯。
7/31に発表されたオーストラリアの第二四半期CPIは前期比+0.6%、前年比で+1.6%と市場予想より高い数値でしたが、市場の反応は限定的で米FOMCの結果待ちとなりました。
注目のFOMCでは市場予想通り、政策金利は0.25%の引き下げが決定されましたが、据え置きを支持した理事が2名いた事や、パウエルFRB議長の「今回の利下げが長期的な利下げサイクルの開始を意味するものではない」との発言に、ドル全面高となり、豪ドルは対ドル、対円で続落しています。
チャートを見ると、日足は7/22に付けた76.13を戻り高値をして上値を切り下げており、この間に75.55に位置する21日移動平均線を実体ベースで下抜けて、短期トレンドは“豪ドルやや弱気”の流れに入っています。74円台には中期的な下値抵抗が厚く、下値抵抗を守り切って反転、上昇に転ずる可能性を残していますが、中・長期トレンドが弱い状態にあることから、急反発にも繋がり難く、一段の下落リスクにより警戒が必要です。
また、74円割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。日足の上値抵抗は74.90-00、75.70-80に、下値抵抗は74.50-60、73.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.55、77.21、78.30に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方週足を見ると、安値圏で引ける陰線が出ており、下値リスクが高い形ですが、75.00-10の下値抵抗を守って越週しており、反発に転ずる可能性を残しています。今週は週初から下値トライの動きが強まっており、週足の形状も悪化していますが、73.90-00にもう一段強い下値抵抗が控えており、これを守りきれば反発に転ずる可能性を残します。但し、週足が74円割れで越週した場合は72〜74円ゾーンでの新たな下落トレンド形成の動きが強まり易くなります。今週の週足の上値抵抗は75.10-20、75.90-00に、下値抵抗は74.40-50、73.90-00にあります。31週、62週移動平均線は77.35と79.32に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:7/31現在31週移動平均線は77.35に、62週線は79.32にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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日足の連続陰線は8〜9日が最大で、今回の売りはかなり売られ過ぎになっています。要注意の水準まで来ていますので、明日の金融政策の結果は重要になりそうです。
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