A$シカゴポジション(2019年8月5日現在)

日足の連続陰線は8〜9日が最大で、今回の売りはかなり売られ過ぎになっています。要注意の水準まで来ていますので、明日の金融政策の結果は重要になりそうです。

A$シカゴポジション(2019年8月5日現在)

シカゴポジション(CME)190

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴポジション(CME)190

主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年7月30日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴの豪ドルのネットポジションはショートを5,500枚増やし、53,400枚になりました。内訳はロングが5,900枚増、ショートは11,400枚増で、総枚数で17,300枚増となり、再度豪ドル安方向に傾けました。これは豪州中銀総裁の条件付き利下げ発言により、日足ベース12営業日連続陰線となりました。

チャート(1)を見ると、先々週に黒の抵抗線から反落すると、赤い豪ドル安トレンドライン最下限まで売られています。この下限が0.6810米ドル付近にあり、現在のスポットは既に下抜いています。明日のシカゴ締日でこの水準まで回復できるのか、丁度中銀の金融政策があります。ショート積み上げと総枚数増を見ると、持ち高調整が出易くなっています。

実際の相場は0.6780〜0.7050米ドルの豪ドル安トレンドラインを、現在のスポットは下抜いています。これがヒゲだけになり騙しになるか、実態線も抜けて新たな豪ドル安に繋げるか微妙な位置にいます。
週足では上記レンジが20ピップス程度下がっているので、この週足の終値で確認した方が良いかと思います。もし下抜けた場合は0.6580〜90、0.6390〜0.6400米ドルまでの下値幅を想定する必要があります。
逆に上値は0.6840米ドルを越えて終わると豪ドル底割れ阻止の安心感がでます。但し、この12連続陰線の半値戻しが0.6915米ドルにあり、0.6910米ドルにある抵抗線を含めると、豪ドルのショートカバーを誘うには0.6920越えが必要になりそうです。
尚、ここ数年間では、日足の連続陰線は8〜9日が最大で、今回の売りはかなり売られ過ぎになっています。要注意の水準まで来ていますので、明日の金融政策の結果は重要になりそうです。

(1豪ドル=0.6773米ドル、8月5日15:15)

シカゴポジション(CME)190 2枚目の画像

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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