シカゴポジション(CME)190
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年7月30日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションはほとんど変わらず、ネットショート100枚増で、12,300枚となりました。内訳はロング900枚減、ショート800枚減で、相場の下がり方からすると、シカゴはあまり参加していない感じです。下図チャート(2)を見ると、短期的な水色のNZドル高上昇ラインを先週のシカゴ締日では維持していましたが、現在のスポットは下抜いています。下限が0.6590米ドル付近ですので、明日の締日までにあと80ピップス程度NZドルが買われないと終値ベースでは下抜けになります。
実際のNZドル米ドル相場は、先週コメントした0.6610米ドルを維持できないと、NZドル安方向に行き易いとしましたが、僅か1週間で4つ目のサポートである0.6480米ドルまで試し、現在は安値圏で推移しています。この0.6480〜90米ドルサポートは非常に重要で、しかも今日で3回目トライになっており、維持できるか否かでその後の相場は大きく変わります。
NZ中銀も水曜日に金融政策を控えているので、このポイントがどうなるのかは木曜日以降にはっきりすると思います。上値は0.6560米ドルを越えて終わると、取り敢えず3回目で底値に止まったことになり、NZドルのショートカバーが入り易くなります。
底割れ阻止が確認できる水準としては0.6670米ドルの抵抗線を越えることが必要です。それまではNZドルはまだ弱い状況が続きそうです。下値は0.6450、0.6410〜20米ドルにサポートあり、後者は2018年10月のダブルボトムになります。
(1NZドル=0.6520米ドル、8月5日15:15)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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