オーストラリアドル週報(2020年12月第3週)

豪ドルは対米ドルで2018年6月以来、対円でも2019年4月以来の高値圏で推移しています。

オーストラリアドル週報(2020年12月第3週)

豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持。中期も強気。

17日に発表された豪11月の失業率は6.8%(市場予想7.0%)、また新規雇用者数も前月比+9万人(同+5万人)と市場予想を上回る改善となりました。また雇用者数の内訳もフルタイム+84,200人、パートタイム:+5,800人と内容的にも良い結果となり、これを受けて豪ドルは対米ドル、対円で続伸しました。豪ドルは対米ドルで2018年6月以来、対円でも2019年4月以来の高値圏で推移しています。

チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは非常に強い状態にあります。一方で、78〜80円ゾーンは長期的な上値抵抗として働くポイントであることや、2017年9月に付けた90.30と翌年の1月に付けた89.07を結ぶトレンドラインの上値抵抗が78.60-70に位置しており、これをしっかり上抜けて来ないと上値余地も拡がり難いと見られます。短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しており、76.50割れで終えない限り、この流れを維持します。日足の上値抵抗は78.60-70、79.30-40、80.00-10に、下値抵抗は78.20-30、77.90-00、77.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は77.30、75.98と73.57にあり、短期トレンドは “豪ドル強気”の流れを維持しています。

一方週足は、3週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れが継続中です。週足の形状は強い状態を維持していますが、2017年9月に付けた90.30を基点とするレジスタンスラインの上値抵抗が78.60-70に位置しており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。但し、78円台の抵抗をクリアし、さらに80円台で越週した場合は、2014年12月に付けた102.84を基点とする長期的なレジスタンスラインも上抜けて、長期トレンドも“豪ドル強気”の流れに入ります。この場合は、超長期的な上値抵抗ポイントである84円台の抵抗の厚さを確認する動きが強まる可能性が高くなります。逆に、可能性が低いと見ますが、76円割れで越月した場合は、下値リスクが高くなり中期トレンドも変化する可能性が生じます。

今週の週足ベースで見た上値抵抗は78.60-70、79.50-60に、下値抵抗は77.90-00、77.30-40、76.60-70にありますが、76.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は75.40と73.69にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持。中期も強気。

12/17現在、31週、62週移動平均線は75.40と73.69にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る