オーストラリア 11月失業率
明日9時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(12月16日11時現在)
(1) 就業者数
前回10月数値は予想を上回り、就業者はマイナス予想でしたが、結果は大幅なプラスとなりました。今回11月もエコノミスト中間値は4.0万人のプラスです。下図を見ると、コロナで大幅に落ち込んだ新規就業者数も順調に回復していますが、米国などと同様にまだコロナ前の水準までは届いていません。ただ、2月の就業者数が13,000千人、今回は予想の4万人を加えると11月は12,813千人になりますので、あと187千人で回復します。
総就業者数推移
(赤い線:コロナ前最多(2月)を基準に引いた線、青の矢印は11月予想)
(2) 失業率
10月の結果は7.0%で、予想よりは改善しましたが、コロナ後の8月6.8%まで戻っていません。今回も7.0%予想ですので、決して悪い数値ではないですが、2019年代の5.1〜5.2%で推移と比較するとまだ回復途上になっています。下図を見ると移動平均線も横這っているので、改善が止まっていることが解ります。尚、11月時点での中銀先行き見通しでは、2020年12月末は8%(前回10%)、2021年6月末7.5%(前回9%)ですので、予想以上の改善を見せているとは思います。下図の青い矢印が今回の予想です。
下図は豪ドル・米ドルの週足チャートです。シカゴポジション260内で日足の豪ドル上昇ウェッジ(0.7380〜0.7500)を上抜けて一段高トライの最中にあり、その後の急落に注意としました。週足でも豪ドルの上昇ウェッジA(=0.7240)とB(=0.7870)内にいます。まだ短期的に豪ドルは強いので、目先は0.7580、0.7620の抵抗線に向けての流れにいますが、2018年8月と今年9月高値のC(=0.7420)のサポートを維持することが重要になります。万一ここを切ると、A方向、そして更にウェッジを切るとD(=0.6970)方向になります。
(1豪ドル=0.7562米ドル、12月16日14時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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