シカゴポジション(CME)260
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年12月8日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは上記4通貨では豪ドルを除き、引き続きドルショートを積み上げています。特にユーロは幾つかある目安の中で、今回は15万枚を越えてきているので、このまま2〜3週間を15万枚以上で推移していけば次は20万枚が目安になります。
シカゴの豪ドルは前週に続き1万枚越えのショートを維持しています。相場は一段と豪ドルが買われており、シカゴは売りの特別材料でもあるのかと勘繰りたくなるようなポジション残高です。先週はロングが5,200枚増、ショートが4,500枚増となり、差し引き700枚のロング増で、ネットショートは10.100枚の微減となっています。しかしながら、総枚数が9,700枚増ですので、今後は相場を動かす要因になります。チャートを見ると、前週までは豪ドル高ウェッジの中で、赤の横抵抗線(0.7372)が効いていましたが、先週の締日で上抜いて終わり(終値0.7411)、今現在のスポットは0.7540付近ですので、一段と豪ドル高が進展しています。明日は締日なので、ポジションがどうなるのか非常に注目しています。尚、豪ドル高ウェッジ内は先週で0.7250〜0.7540辺りにあります。従い現在のスポットは明日の締日で0.7570付近になりそうですので、上限に近いところまで来ていることになります。
さて実際の相場でも日足ベースの上昇ウェッジが0.7380〜0.7500(先週では0.7320〜0.7460)にありますので、現在スポットはウェッジの上抜けになっています。通常、上昇ウェッジは相場の下降を示すケースが多く、仮に上抜けしても急騰後に急反落のパターンがあるので要注意です。当面はロングを利確していく形になりそうです。上値抵抗線は0.7600、0.7670〜80、0.7730の順にあります。一方、豪ドルが下がった場合は、ウェッジの上限0.7500、下限0.7380をサポートとして、後者を切らないことが豪ドル高継続のシグナルになりそうです。
(1豪ドル=0.7542米ドル、12月14日14:45)
オーダー/ポジション状況
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