豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持。強い上値抵抗にも注意。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、好調な株式市場の動きを受けて、リスクオンの動きが継続したことからドル安の流れが継続して豪ドルも対米ドル、対円で上値トライのスタートとなりました。週末にはアメリカの新規失業保険の申請件数の増加傾向が強まり、また新規雇用者数の伸び悩み傾向もあることから、米雇用市場への懸念が生じたことや、米議会での追加経済対策の合意も遅れていることから、実体経済に目を向ける動きとなり、これが、米ドルの上値を抑える動きとなって、豪ドルは対ドル、対円で一段と上げ幅を拡大する動きとなっています。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは非常に強い状態を維持しています。一方で78〜80円ゾーンは長期的な上値抵抗として働くポイントでもあり、78円台からの上昇スピードも鈍くなる可能性があります。日足の上値抵抗は78.80-90、79.10-20、79.60-70に、下値抵抗は77.90-00、77.60-70、77.20-30にあります。可能性がまだ低い状態ですが、76.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は76.74、75.80と73.30にあり、短期トレンドは “豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方週足は、2週連続陽線引けとなり、直近の小陽線が9月に付けた78.46を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインを実体ベースで上抜けて、新たな上昇トレンドに入った可能性が生じています。これを受けて今週は上値余地を探る動きが先行していますが、2017年9月に付けた90.30と2018年1月に付けた89.07を結ぶ中期的なトレンドラインの上値抵抗が78.30〜78.80ゾーンにあり、これは上抜けきれていない状態です。但し、78円台の抵抗をクリアして80円台に乗せて越週した場合は、2014年12月に付けた102.84を基点とする長期的なレジスタンスラインを上抜けて、長期トレンドも“豪ドル強気”の流れに入った可能性が高くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は78.80-90、79.50-60に、下値抵抗は77.90-00、77.30-40、76.60-70にありますが、76.50割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。31週、62週移動平均線は75.09と73.61にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入っています。
12/10現在、31週、62週移動平均線は75.09と73.61にあり中期トレンドは“豪ドル強気”を維持している。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
南アランド週報:『米利下げ観測後退と中東情勢緊迫化の二重苦で約3週間ぶり安値圏へ下落』(4/20朝)
今週の南アフリカランド円相場(ZARJPY)は、週初8.12円で寄り付いた後、早々に週間高値8.18円まで上昇しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
トルコリラ週報:『来週はトルコ中銀会合に注目。連続利上げなら一段高の可能性も』(4/20朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、ここ数週間は4.70円台を中心とした底堅い動きが続いています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
来週の為替相場見通し:『日米金利差に着目したドル買い・円売りが続く見通し』(4/20朝)
ドル円(USDJPY)は一時154.79(1990年6月以来、約34年ぶり高値圏)まで上昇するなど力強い動きが続いています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.12.14
A$シカゴポジション(2020年12月8日現在)
シカゴの豪ドルは前週に続き1万枚越えのショートを維持しています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.12.07
A$シカゴポジション(2020年12月1日現在)
シカゴは豪ドルショートを前回比ほぼ倍となる1万枚を越えてきました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。