NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”。
今週はNZ独自の注目材料がありませんでしたが、コロナウィルスのワクチン開発が進み、接種の時期も視野に入って来たことや、株式市場の上昇を好感するリスク選好のドル売りが継続する一方で、足元でのアメリカのコロナウィルス感染者数の拡大が止まらないことや、雇用市場の回復がスピードダウンしており、実体経済の悪さを警戒するドル売りも出回り、NZドルは対米ドル、対円で上値追いの動きが一段と強まっています。
チャートを見ると日足は、10/30に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れが継続中です。75〜76円台には中期的に見ても強い上値抵抗がありますが、短・中期トレンドが強い状態にあることから急落にもまだ繋がり難い状態です。短期トレンドは72円割れで“ニュートラル”な状態に戻しますが、中期トレンドが強い状態にあり、週足が70円割れで越週するか、日足が69円割れで終えない限りトレンドは大きく変化しません。日足の上値抵抗は74.00-10、74.80-90に、下値抵抗は73.00-10、72.40-50、71.80-90にあります。21日、120日、200日移動平均線は、72.82、70.62と68.76に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方週足は、5週連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げています。個々の足が強いものではありませんが、新たな上昇トレンド形成の動きに入っており、この週足の下値抵抗が71.80-90にあることから、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。一方で、74.00超えにやや強い上値抵抗が控えていることや、75〜76円台には長期的に見た強い抵抗が控えており、これらを一気に上抜けるのも難しいと見られます。週足の上値抵抗は74.10-20、75.90-00に、下値抵抗は73.00-10、71.80-90にあります。可能性が低い状態ですが70.00割れで越週した場合は調整下げの範囲内に留まらない可能性が生じます。31週、62週移動平均線は70.01と69.41に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに入っています。
12/10現在、31週移動平均線は70.01に62週線は69.41にあり、中期トレンドは“NZ強気”に入っている。
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