シカゴポジション(CME)259
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年12月1日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは上記4通貨では豪ドルを除きドルショートを増加させています。その豪ドルは相場方向性の目安となる1万枚のポジションを積み上げているので、このまま豪ドルショートで行くのか注目されます。
シカゴは豪ドルショートを前回比ほぼ倍となる1万枚を越えてきました。相場が豪ドル高気味ですので、含み損を抱えたままショート増になっています。ネットで5,500枚積み上げ10,800枚のショートです。但し、内訳はロング6,200枚減、ショート700枚減ですので、ロングを利益確定にして、ショートの一部を損切った形です。総枚数限でリスク自体は減少させていますが、ショートをいつまでキープするのか解りませんが、もし豪ドル先安観を持ち続けるなら、天井打った段階から、売り下がりながらコストを良くしていくのか、このまま枚数増やして売り上がりとなります。どこまで耐えられるのか注目しています。
チャートを見ると、先週の締日までは黒の豪ドル高ウェッジ内(0.7160〜0.7510)にある赤の横抵抗線(0.7372)が効いており、もしそのまま相場が緩み黒のサポートを下抜けていけば、シカゴが望む豪ドル安の可能性が広がってきます。しかしながら、今現在のスポットは0.7433付近にいて、この赤の抵抗線を上抜けています。シカゴは明日締日ですので、0.7372を越えて終わると、一段高トライの可能性を残しますので、明日のポジション残高は非常に気になるところです。
さて実際の相場でも先週までの0.7408〜0.7414のダブルトップを抜いています。先週は0.7290〜0.7400(正確には0.7414)のアセンディングトライアングルを形成しているとしましたが、これも上抜けになっています。まだ誤差の範囲内にいますので、週末の終値で0.7430以上ですと上抜けの確認となりそうです。現在は日足ベースで0.7320〜0.7460の豪ドル高ウェッジを形成しているので、日足で0.7460越えの終値でも上抜けのシグナルになりそうです。下値は明日の締日で0.7372未満の終値、あるいはウェッジ下抜きの0.7320未満の終値が求められます。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(1豪ドル=0.7431米ドル、12月7日13:45)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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