豪ドル/円、短期トレンドは“豪ドル強気”。
12月1日、豪州準備銀行は市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)を0.1%に据え置くことを決定しました。声明文にも特筆すべき変更はありませんでしたが、「最近のデータは概ね予想を上回っている」「失業率のさらなる上昇を予想。失業率の高さに対応することが、国の重要な優先事項」「今後数年間は賃金と物価の上昇は控えめになる」とあり、引き続きインフレターゲット達成と雇用市場の回復に重点を置いている様子が伺えます。また、2日に発表された7-9月期のGDPは+3.3%(市場予想+2.5%)と前期比では1974年以来の大きさとなりました。前期がコロナウィルス感染危機で▼7.0%となった反動ですが、市場予想比も良かったことから為替相場は堅調に推移しています。また、4日に発表された10月の小売売上高は前月比+1.4%となり市場予想の+1.6%より低い水準となりこれを受けて豪ドルは対米ドル、対円で若干小緩んでいます。
チャートを見ると、日足は11/19に付けた75.41を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。一方で78.00超えには中期的な上値抵抗が散在しており、このレベルからは豪ドル急伸にも繋がり難いと見られます。日足の上値抵抗は78.00-10、78.40-50、78.80-90に、下値抵抗は76.90-00、76.50-60にあります。76.50割れで終えた場合は下値余地が若干拡がり易くなります。さらに75.50割れで終えた場合はトレンド変化に要注意。21日、120日、200日移動平均線は76.40、75.63と73.13にあり、短期トレンドは “豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は、陽線で切り返して上値トライの流れに戻しましたが、上昇エネルギーの強いものではないので78円台の上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。現状は、週足の重要ポイントが76.90-00にあり、これを上抜けて終えれば来週も上値トライの動きが継続しますが、割り込んで越週した場合は、揉み合いか、若干下押す可能性が生じます。また、75.80-90を割り込んで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。日足が75.50割れで終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。今週の週足ベースで見た上値抵抗は78.00-10、78.90-00に、下値抵抗は76.90-00、75.80-90にあります。31週、62週移動平均線は74.80と73.51にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入っています。
12/3現在、31週、62週移動平均線は74.80と73.51にあり中期トレンドは“豪ドル強気”を維持している。
オーダー/ポジション状況
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