NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”に変化。
今週はNZ独自の注目材料がありませんでしたが、コロナウィルスのワクチン開発の進展が好感されてリスク選好の動きが継続する中で、NZドルは対米ドル、対円で上値追いのスタートとなり下値切り上げて来ましたが、週末にかけて米国でのウィルス感染者数が一段と増加したことや、ワクチンの供給量が供給予定の半数となる可能性が伝えられたこと、米ISM非製造業景況指数が2ヵ月連続低下したことなどから、リスク回避的な動きが強まって小反落に転じています。
チャートを見ると日足は10/30に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。但し、72円割れで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。この場合でも中期トレンドが強い状態を維持しており、70円割れで終えない限り、調整下げの範囲内となります。日足の上値抵抗は74.00-10、74.80-90に、下値抵抗は73.00-10、72.40-50にあります。21日、120日、200日移動平均線は、72.31、70.43と68.61に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方週足は、4週連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げています。この間に2週前の小陽線が2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げて来た流れから実体ベースで上抜けた形となり中期トレンドに変化を生じさせています。先週はこの反動で一段の上昇に繋がっています。今週も続伸のスタートとなりましたが、74.00超えにやや強い上値抵抗があり、これを上抜けきれずに足踏み状態となっています。74.00を上抜けきれずに調整的な押しが入る可能性がありますが、中期トレンドが“強気”の流れに入っていることから、押しが入った場合でも深い押しにはまだ繋がらない可能性も高いと見られます。週足の上値抵抗は74.00-10、75.80-90に、下値抵抗は72.90-00、71.80-90にあります。可能性が低い状態ですが70.50割れで越週した場合は調整下げの範囲内に留まらない可能性が生じます。31週、62週移動平均線は69.74と69.31に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
12/3現在、31週移動平均線は69.74に62週線は69.31にあり、中期トレンドは“NZ強気”に入っている。
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