シカゴポジション(CME)258
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年11月24日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは上記4通貨ではオセアニア通貨を除き、ドルショートを増加させています。その中で、豪ドルのみはまだ米ドルのネットロングを維持しています。相場はポジションとは逆に進行しているのでどこまで耐えられるのか注目します。
シカゴのNZドルはロング積み上げの一服になりました。それでもまだネットで8,300枚のNZドルロングを維持しています。しかも豪ドルと違い、ポジションの総枚数を増加させているのでエネルギーを蓄積しています。内訳はロング2,900枚増、ショート3,500枚増、ネットで600枚のショート増になっています。全体から見ると、両建てでロングの利確をした形です。チャートを見ると、前回引き直した0.6650〜0.7190レンジのNZドル高トレンドラインの上限をトライしている動きをしています。シカゴはチャートに沿ったポジションを維持していることが解ります。引き続きネットで1万枚以上のロングを積み上げてくると、買い安心感が一層でてきます。懸念されるのは豪ドルが真逆のポジションですので、ダイバージェンス中となっており、オセアニア通貨が両方共に米ドル安になるのか、米ドル高になるのか注目しています。
実際の相場は、前回も上抜けている0.6610〜0.6935のNZドル高トレンドラインをベースにして、心理的抵抗線の0.70を越えて推移しています。下値ポイントは上記トレンドライン上限の0.6935がサポートになっており、ここを割り込まない限りはまだ上値トライの余地を残しています。上値はまだ0.7060〜70、0.7150の2つの強い抵抗線を試す流れです。逆に短期的に急上昇しているサポートが0.6970〜80にあるので、このサポートと0.6935の2つが下値の目安になっています。
(1NZドル=0.7025米ドル、12月1日9:55)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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