NZ 11月貿易収支の予想
明朝の金曜日(18日)にNZの11月貿易収支が発表されます。
(日本時間2020年12月18日朝6時45分発表予定)
(今回発表予想12月17日9時00分現在)
NZの貿易収支推移(青)と3ヶ月移動平均線(オレンジ)
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキーウィー輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。11月は過去のパターンでは赤字幅縮小ですが、ここ数年黒字になったことは無く、下図の〇印を見ても収支は▼9〜▼11億NZドルになっています。要因は輸入の大幅縮小です。2017年以降でも輸出が50億NZドル前後、輸入が60億NZドル前後でしたが、エコノミスト予想の中間値は輸出52.1億NZドル、輸入49.5億NZドルですので、今回は10億NZドル以上の輸入減少になっています(下図の輸出入各月推移ご参照)。コロナウィルスの影響で内需が縮小している可能性があり、黒字になっても手放しで歓迎できる内容ではなさそうです。
(○印は各年11月、縦の黒い線より右側は今回11月予想値、赤い線は収支ゼロ)
11月貿易収支の内訳予想は上記に記載しましたが、年初からの輸出入の合計を見ると、2019年11月までの輸出は544億NZドル、輸入は592億NZドルになっています。今回11月予想値を含めた2020年の輸出は545億NZドル、輸入は517億NZドルですので、輸出はほとんど変わらず、輸入が75億NZドルも減少しています。
下図は輸出入の各月推移です。オレンジ横線は11月輸入予想値をベースに引いたものです。
〇印は各年11月に該当し、オレンジ色の棒グラフは全て上にあります。
NZドル米ドル相場は昨日の3Q・GDP内で0.7121を終値で越えられるのかを確認としましたが、無事越えて最初の抵抗線0.7150で止まっています。現在は0.7050〜0.7200(昨日段階で0.7190)の短期NZドル高トレンド内にいて、この中に上昇ウェッジがあり、その抵抗線が0.7150になっています。ここをクリアできればそこまでの上値余地が広がります。
下値は0.7100〜10にサポートが出来ており、切れば0.7050が次のポイントになり、短期NZドル高を維持するにはここが守られる必要あります。
尚、月足では2017年7月高値からの抵抗線は上抜けていますので、中期的にもNZドルは強くなっています。抜けた抵抗線が0.6890でサポートになっています。
(12月17日11:05、1NZドル=0.7133米ドル)
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