NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。70円割れでトレンドに変化。
今週はNZ独自の注目材料がありませんでしたが、新型コロナウィルスのワクチン開発の前進や追加経済対策への期待でリスク選好の動きが先行しました。しかし、足元でのコロナ感染の拡大や一部都市の行動制限による景況感の悪化観測でドルが全面安の展開となる中、NZドルは対米ドルで続伸、対円でも小じっかりの展開となっています。
チャートを見ると日足は10/30に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げています。また、この間に11/9の大陽線が72円超えを見て新たな上昇トレンドに入った可能性が生じており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。足元では11/12に付けた72.79を直近高値として上値を切り下げる流れに入っていますが、調整的な押しの範囲内に留まっており、短期トレンドは70円割れで終えない限り、大きく変化しません。日足の上値抵抗は72.50-60、73.10-20に、下値抵抗は71.50-60、71.00-10、70.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は70.71、70.15、68.47に位置しており、これらを全て上抜けて短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方週足を見ると、先週足は寄り付き安値の大陽線となり、この足が9/2に付けた71.98を基点として上値を切り下げて来た流れからしっかりと上抜けており、一段の上昇の可能性に繋げています。現状は2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態ですが、72.50超えで越週した場合は、新たな上昇トレンドに入った可能性が高くなり、一段の上昇に繋がり易くなります。可能性がまだ低い状態ですが、70円割れで越週した場合は、72円台で目先天井を確認した可能性が高くなり、下落余地がさらに拡がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は72.50-60、73.00-10に、下値抵抗は71.50-60、70.50-60にあります。可能性がまだ低い状態ですが70.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯、70円割れで越週した場合は“NZ弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は68.18と69.12で収束しており、中期トレンドは上昇トレンドに入った可能性が生じています。
11/19現在、31週移動平均線は69.18に62週線は69.12にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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