シカゴポジション(CME)257
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年11月17日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは全体的にポジション調整してきました。まだ1方向の動きに自信を持てていないと思われます。その中で、NZドルはコンスタントにロングを積み上げています。
シカゴのNZドルは着実にロングを積み上げています。ネットで1,100枚のロング増となり、残高は8,900枚弱となりました。この残高があと2〜3週間続けば、先行きNZドル高の相場観になると思います。過去には絶対値で4万枚のネット残高があるので、NZドル高の相場観さえ形成できれば、まだまだ買い上がれることになります。内訳はロングが3,600枚増、ショートが2,500枚増で、前週もポジションは両サイド増えており、総枚数でも5万枚弱まできました。チャートを見ると、黒の横抵抗線(0.6740)を一段と越えていき、今回から新たに赤の0.6640サポートを引き、そこから平行に上方へずらしたトレンドライン0.7180でのNZドル高ラインが出来ました。暫くはこのラインに沿って上値をトライする可能性が広がっています。下限は上記黒の0.6740が当面のサポートになりそうです。もし、NZドルロングを1万枚以上も継続的に積み上げてくると、オセアニア通貨としての豪ドルも、いずれロングに切り替えてくることを想定しておいた方が良いと思います。
実際の相場は、先週までのNZドル高トレンドライン0.6600〜0.6925の上限を越えてきました。そして2018年12月〜2019年3月の間で3回止められた0.6940〜60の高値ゾーンと顔を付き合わせています。ここから心理的壁の0.70を越えて終わると、NZドルは一段高狙いになりそうです。その場合は0.7060〜70、0.7150が強い抵抗線になっています。月足では2014年高値からの抵抗線は上抜けており、また2009年底値からのサポートが0.7330辺りで抵抗線になっているの、最大でこの辺りまでの上値余地が広がりそうです。そのためには0.70越えの終値を実現することが肝要となりそうです。
(1NZドル=0.6970米ドル、11月24日13:10)
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