3. オーストラリアドル週報(2020年11月第3週)

オーストラリアドル週報(2020年11月第3週)

豪ドルは対米ドルでは堅調、対円ではやや上値の重い展開となっています。

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オーストラリアドル週報(2020年11月第3週)

豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持。75.00割れで下値リスクが点灯。

19日に発表された10月の豪雇用統計は、失業率7.0％（市場予想7.1％）、雇用者数は+178,800人（同▼2.75万人）と市場予想より良かったものの、為替市場はこれには反応しませんでした。むしろワクチン開発が進み、数カ月以内の実用化の目途が立ったにもかかわらず、足元での新型コロナウィルスの感染拡大により、米国内での一部地域での行動制限や、追加経済対策の遅れへの懸念からリスク回避的な動きが強まる中で、豪ドルは対米ドルでは堅調、対円ではやや上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、11/11に付けた77.10を直近高値として上値を切り上げていますが、75円台を維持しており、短期トレンドには大きな変化が認められず、調整的な下げの範囲内に留まっています。短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにありますが、75円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。さらに74円割れで終えた場合は短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は76.00-10、76.60-70、78.00-10に、下値抵抗は75.20-30、74.60-70、74.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は、75.21、75.44、72.96に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。

一方直近の週足は、陽線引けとなり続伸して終えていますが、上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗して押し戻されています。今週はこの反動で下値余地を探る動きが先行していますが、
75円台を維持しており、トレンドの変化は認められません。但し、2015年11月に付けた102.84を基点とする長期な豪ドル下げトレンドには変化が認められず、今年8月に付けた78.46がこのトレンドラインにぶつかって押し戻されており、これをしっかり上抜けて越月するまでは下値リスクにも警戒が必要です。短期トレンドは74円割れで越週した場合は下値リスクが高くなります。週足の上値抵抗は76.20-30、77.40-50、78.00-10に、下値抵抗は75.00-10、74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は74.25と73.37にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持していますが、74円割れで越週した場合は下値リスク点灯、73円割れで越週した場合は中期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。

豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持。75.00割れで下値リスクが点灯。

11/19現在、31週、62週移動平均線は74.25と73.37にあり中期トレンドは“豪ドル強気”を維持している。

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