ランド円レポート月曜版(2020年11月2日)

先週のレンジは、安値が6.30レベル、高値が6.50レベルとなり、予想レンジ通りの動きとなりました。

ランド円レポート月曜版(2020年11月2日)

ランド円レポート月曜版

〇ランド円、安値6.30レベル、高値6.50レベルの狭い動き
〇中間予算発表では成長率の下方修正、公務員の給与凍結を発表
〇米国大統領選でバイデン候補勝利なら、米中対立緩和でランド買いが入る可能性も
〇今週は6.33レベルをサポートに、6.50レベルをレジスタンスとする

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、、利上げを織り込んでの動きであるということを考え「最近の値幅の狭さと中間予算の発表に期待できないということから6.30レベルをサポートに、6.50レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.30レベル、高値が6.50レベルとなり、予想レンジ通りの動きとなりました。

先週のランドは、週初はそれまでの短期上昇トレンドの中での動きを継続し、27日には6.50レベルと9月18日以来の高値をつけましたが、今回も9月18日同様に6.50を高値に反落することとなりました。6.50より上には相変わらず売りが控えている様子でしたが、中間予算の発表を前に利食いが出た格好です。

中間予算発表では成長率の下方修正、財政赤字急拡大予想を受けて公務員の給与凍結が発表され、その後ランドは対ドル、対円ともに売られ、ランド円は29日に週間安値となる6.30レベルをつけました。公務員の給与凍結は組合の反対もあり難航が予想されるものの目先のイベント通過から週末クローズでは6.46レベルにまで戻しています。

南アにとって良い材料が出たわけではありませんが、上値が重いのと同様に、6.30レベルもまた10月に2度試して抜けられなかったことから、上下ともに壁にぶつかったという一週間でした。

今週は特に南ア関連では目立った材料は無いものの、米国大統領選、FOMC、米国雇用統計と米ドル材料が多く、水曜以降は振れやすくなる可能性があります。特に米国大統領選を多くの市場参加者が気にしていて、開票速報の進行とともに動かそうとする投機筋も出てくるかもしれませんが、個人的にはどちらが勝ったとしても金融市場への影響は限定的だと考えていることはドル円週報に書いた通りです。

コンセンサス通りバイデン候補が勝利となった場合、今までよりも米中対立が緩和される可能性がありますので、実際に就任は来年1月ではあるものの、先行してランド買いが入る可能性があります。ただ、6.50のレジスタンスを超えても7月高値6.55から6月高値6.57にかけては簡単には上抜け出来ず、これまでのレンジを若干上方にシフトするに留まると見ています。

今週はまずランド円の日足チャートをご覧ください。

ランド円レポート月曜版

ランド円は大きくは4月安値からのサポートラインと、6月高値からのレジスタンスラインの中でこれまで動いていました。イベントも経過したことで、今週もこの両ライン(ピンク)の間(6.24〜6.50)での動きを考えることが妥当ですが、最近の値幅を考えるとサポート側は10月安値からのサポートライン(青6.33レベル)を考えてもよさそうです。

時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)で拡大してご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

日足チャートに引いた青のサポートラインとピンクのレジスタンスラインの中での動きがテクニカルには妥当そうです。今週はイベントが多く振れる可能性はあるものの、6.33レベルをサポートに、6.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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