トルコリラ円ショートコメント(2020年11月2日)

先週のレンジは安値が12.38レベル、高値が13.14レベルと、週初からトルコリラ売りが止まらず、テクニカルなターゲットを次々と下抜けてきています。

トルコリラ円ショートコメント(2020年11月2日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「テクニカルに中期的なターゲットとなる12.85レベルをサポートに、3週間前までの安値圏をレジスタンスと考え13.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が12.38レベル、高値が13.14レベルと、週初からトルコリラ売りが止まらず、テクニカルなターゲットを次々と下抜けてきています。

先週のトルコリラはこれまでのアゼルバイジャン・アルメニア紛争とロシア製ミサイル発射による米国との摩擦に続いて、フランスで反イスラム風刺画をマクロン大統領が擁護したことから、イスラム諸国との対立が広がり、トルコもフランスを非難したことで、フランスだけでなく改めてEUとの関係悪化が懸念される事態となりました。

そして、当局がトルコリラ安に対して介入していないことや、反トルコのバイデン候補勝利の可能性が高いこともトルコリラの悪材料となっています。実際に米国大統領選でバイデン候補が勝利した場合、ランドにとっては好材料(親中派のイメージから)、トルコにとっては悪材料と新興国通貨でも明暗を分けることとなりそうです。

また史上最安値更新を続けていることから、目立ったサポートが各大台程度しか無いということもトルコリラ安に歯止めがかからない状況を作り上げていると言えるでしょう。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

中段のドルトルコリラの動きで急速にトルコリラ安が進んでいることが、トルコリラ円でも下げを加速させています。テクニカルには、9月10日高値を起点とした逆N波動によるフィボナッチエクスパンションでは、127.2%(161.8%の平方根)、161.8%と下抜け、現状は最終ターゲットと考えられる261.8%エクスパンションとなる12.14をターゲットとする動きです。

戻りは鈍そうですから、161.8%エクスパンションの水準を戻りの限界と考えてよさそうです。今週はテクニカルなターゲットの水準を参考に、12.15レベルをサポートに、12.85レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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