豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持。上値も限定的か。
8/18に公表された中銀議事録要旨(4日開催分)はこれまでの内容と大きく変わらず、「緩和政策を必要な限り継続する」としています。経済の再開が早かったことにより、労働市場やGDPの落ち込みは当初の予想ほどは悪くなかったものの、今後発表される雇用統計については悪化する可能性を示唆しており、また、先行きの経済についてもコロナ次第(再ロックダウンがあれば)で景気の下振れリスクもあり、楽観視できない状況であると示唆しています。為替市場はこの内容には大きな反応を示さず、豪ドルは対米ドル、対円で底堅く推移しています。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、もう少し短期的なトレンドを見ても6/22に付けた72.74を基点とする短期的なサポートラインの下値抵抗が75.60-70にあり、8/20の日足がこれに跳ね返されて、短期トレンドは強い状態を保っています。但し、75.50割れで終えた場合はこのサポートラインを下抜けるため、日足の形状がやや悪化します。75円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、74円割れで終えた場合は短期トレンドの変化が明らかになり、一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は76.60-70、77.50-60に、下値抵抗は75.60-70、75.00-10、74.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.90、71.49、72.59に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”を維持しています。
一方直近の週足は、小幅続伸となり下値を切り上げる流れを維持していますが、個々の足が強いものではなく、また、7月に付けた76.78を上抜けきれない状態が続いています。また、月足の上値抵抗も76.80-90にあり、上値を抑え込んだ状態です。今週も、76.78の直近高値を上抜けきれずに小反落しています。短期トレンドは強い状態ですが、75円割れで越週した場合は日足、週足ともに形状が悪化して下値リスクが点灯します。74円割れで越週した場合はトレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。逆に77円台で越月した場合は月足も安定して一段の上昇に繋がり易くなりますが、78〜80円ゾーンには長期的な上値抵抗が散在しており、簡単には上抜けないでしょう。週足の上値抵抗は、76.80-90、78.10-20に、下値抵抗は75.60-70、75.00-10、74.50-60にあります。31週、62週移動平均線は71.80と72.97にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:8/20現在31週移動平均線は71.80に、62週線は72.97あり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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