ニュージーランドドル週報(2020年8月第3週)

他国に先駆けて経済再開を果たしたニュージーランドですが、ここに来て上値がやや重い展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2020年8月第3週)

NZ/円、短期は下値リスクが点灯中。一段の下落に注意。中期トレンドは強気。

今週はNZ独自の注目材料に乏しい中で、米中関係の悪化や米長期金利の低下によるドル売り円買いの動きや、世界経済再開後も出入国の規制が続く中、世界経済の先行きに対する不透明感も強く、他国に先駆けて経済再開を果たしたニュージーランドですが、ここに来て上値がやや重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は7/23に付けた71.67を直近高値として上値を切り下げています。この間に、8/17の陰線が6/22に付けた68.11を基点として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインを下抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じ始めています。現状は69.00-10の日足の下値抵抗をかろうじて守って終えていますが、69円割れで終えた場合は日足、週足ともに形状が悪化して、一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は69.40-50、69.80-90に、下値抵抗は69.00-10、68.10-20、67.00-10にあります。21日移動平均線は70.03にあり、この下に入り込んで下値リスクが点灯中です。また、120日線、200日線は67.34と68.84にあり、短期的な下値抵抗として働いていますが、68円割れで終えた場合は一段の下落リスクが生じます。短期トレンドは71.60-70の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクがより高い状態です。

一方直近の週足は値幅の小さい足で終えていますが、上値を切り下げる流れからは上抜けていません。また、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れから今週足が若干下抜け始めており、この週足のサポートポイントが69.50-60にあることから、これを守り切れずに越週した場合は、短期トレンドが変化して調整局面入りの可能性が高くなります。さらに69円割れで越週した場合は、短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は69.50-60、70.00-10、70.40-50に、下値抵抗は69.00-10、68.00-10、66.70-80、にあります。31週、62週移動平均線は67.92と69.04にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持しています。

NZ/円、短期は下値リスクが点灯中。一段の下落に注意。中期トレンドは強気。

NZドル/円【週足】:8/20現在31週移動平均線は67.92に62週線は69.04にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。

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