シカゴポジション(CME)244
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年8月18日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは豪ドルの方向感が見えないまま10週間の横這いを続けています。前週は豪ドルのショートポジションを僅か190枚減らしただけに留まりました。まだネットショート3,300枚ですので、いくらでも引っくり返せるポジションです。目安としてネットポジション1万枚を越えてからのポジションメークが良いと思います。内訳は1,200枚のロング増、1,000枚のショート増で、ネット200枚のショート減です。チャートを見ると、黒の横抵抗線(0.6980)を越えてからは豪ドルが堅調で、昨年9月の高値を起点に結んだ黒の抵抗線が現在0.7310付近にあります。今週新たに赤の右肩上がりのトレンドラインを引きましたが、もし黒を越えたなら赤の上限0.7490をトライできる形になりそうです。テクニカルでは豪ドルが堅調な中で、シカゴは僅かとはいえショートをキープしているので、まず赤のトレンドライン下限である0.7120辺りのサポートを切れるか否かが明日のシカゴ締日の注目点となりそうです。切れた場合は黒の横サポート方向になりそうです。
さて実際の相場は、0.7020〜0.7310の豪ドル高トレンドラインに沿って動いています。このトレンドライン内の0.7250〜60に抵抗線があり、約10ピップス程度ヒゲだけの上抜きがあったものの、実態では抜け切れずに都合5回止められています(週足にするとダブルトップになります)。上値はここが最初に抵抗線になっています。一方、下値は0.7140〜50にサポートがあり、現在はこのラインを切れかかっています。もし切れた場合には、0.7080のサポート、次いでトレンドライン下限である0.7020方向への動きになりそうです。豪ドルが下押し先行になった場合に、シカゴが現在のショートをどの様に処理するのか(手仕舞いするのか、積み増すのか)注目したいと思います。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
(1豪ドル=0.7170米ドル、8月24日14:45)
オーダー/ポジション状況
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