豪ドル/円、“豪ドル強気”を維持。一段の上昇へ。
今週はオーストラリア独自の材料に欠ける中で、米中貿易協定の進展が伝えられたことにより、懸念されていた米中関係の悪化がやや後退、また、ジャクソンホールでの年次総会でパウエルFRB議長が、予想通り長期に亘る低金利政策を維持する意向を示しましたが、物価目標の修正に踏み切り、平均インフレ率が2%を上回っても暫くは見守る姿勢を示したことは予想外でした。これを受けて、長期金利が上昇、円が独歩安となる中で、豪ドル/円は7月に付けた76.87の直近高値を上抜けて77円台の乗せており年初来高値を更新しています。
チャートを見ると、日足は6/22に付けた72.74を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この短期的な日足の下値抵抗は76.00-10にあります。また、7/22に付けた76.87の直近高値を基点とする短期的なサポートラインの下値抵抗が76.50-60にあり、下値抵抗として働く可能性があります。一方で78円から80円ゾーンには長期的な上値抵抗が控えており、上下動を繰り返す可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は77.80-90、78.10-20、78.90-00に、下値抵抗は76.50-60、76.00-10にあります。76円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。21日、120日、200日移動平均線は76.13、71.85、72.65に位置しており、短・中期トレンドともに“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は小陰線で終え、前週の上げ幅を失っていますが、3月に付けた59.91を直近安値として下値を切り上げる流れには変化が認められません。今週は安値圏からスタートしましたが、下値を攻めきれずに上値トライの流れに戻しています。また、6月に付けた76.77、および直近高値76.87を上抜けた位置で推移しており、新たな上昇トレンドに入った可能性が点灯中です。この週足の下値抵抗は76.00-10にあり、これを割り込んで越週しない限り、“豪ドル強気”の流れを維持します。一方で、2017年9月に付けた90.30を基点とする長期的なトレンドラインの上値抵抗が80台に控えており、強い上値抵抗として働く可能性も高いと見られます。週足の上値抵抗は、78.10-20、78.90-00に、下値抵抗は76.00-10にあります。75.50円割れで越週した場合はトレンドが変化して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は71.88と73.02にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:8/27現在31週移動平均線は71.88に、62週線は73.02あり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
南アランド円週報:『円独歩安の影響を受けて約1年10カ月ぶり高値圏へ急上昇』(4/27朝)
南アランドの対円相場は昨年12/28に記録した安値7.55円をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約1年10カ月ぶり高値となる8.38円まで急伸しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
トルコリラ円週報:『約2カ月ぶり高値圏へ急伸。ドル円とのシンクロ相場が続く見通し』(4/27朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約2カ月ぶり高値となる4.86円まで急伸しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.27
来週の為替相場見通し:『ドル円は157円台後半へと急上昇。来週は米FOMCがメインイベント』(4/27朝)
ドル円(USDJPY)は昨年12/28に記録した安値140.25をボトムに切り返すと、今週末にかけて、約34年ぶり高値となる157.79(1990年5月以来の高値圏)まで急伸しました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.08.31
A$シカゴポジション(2020年8月25現在)
シカゴは豪ドルの方向観が見えないままこれで11週間の横這いを続けています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.08.24
A$シカゴポジション(2020年8月18現在)
シカゴは豪ドルの方向感が見えないまま10週間の横ばいを続けています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。