ニュージーランドドル週報(2020年8月第2週)

NZドルは対米ドルで上値を抑えられる展開となっていますが、対円では米金利の上昇を受けて円安傾向が強いことから、下げ渋りの展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2020年8月第2週)

NZ/円、短期は“NZ強気”。69.50割れで下値リスクが点灯

12日、NZ準備銀行は政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を市場の予想通り、0.25%に据え置くことを決定しましたが、量的緩和の規模を従来の600億NZドルから1000億NZドルに拡大しました。また、声明では「マイナス金利も追加緩和の手段に含まれている」と示唆しており、これを受けてNZドルは対米ドルで上値を抑えられる展開となっていますが、対円では米金利の上昇を受けて円安傾向が強いことから、下げ渋りの展開となっています。

チャートを見ると、日足は70円台を挟んで揉み合い状態が続いていますが、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。現状は6/23に付けた69.15を直近安値とする短期的なサポートラインの下値抵抗が69.80-90にあり、これを終値ベースでかろうじて守って推移していますが、69.50割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが高くなります。さらに69円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段のNZ下落に繋がり易くなります。逆に可能性がやや低い状態ですが、71.60超えで終えた場合は一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は70.60-70、71.50-60に、下値抵抗は69.80-90、69.50-60、69.00-10にあります。21日移動平均線は70.30にあり、若干下抜けた位置で推移していますが、“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は67.26と68.83に位置しており、トレンドをサポートしています。

一方直近の週足は小陰線で終えていますが、下げ余力の強いものではなく、下値抵抗も守っており、今週は上値トライの動きに転じています。3月に付けた59.51を基点とするサポートラインの下値抵抗が、今週は69.50-60にありますが、これを割り込んで越週した場合は、短期トレンドが変化する可能性が生じます。さらに日足が79円割れで終えた場合は、短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は70.60-70、71.60-70、72.50-60に、下値抵抗は69.90-00、69.50-60、69.00-10にあります。69.50割れの越週で下値リスクが点灯、69円割れで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は68.05と69.07にあり、中期トレンドも“NZやや強気”の状態を維持しています。

NZ/円、短期は“NZ強気”。69.50割れで下値リスクが点灯

NZドル/円【週足】:(8/13現在31週移動平均線は68.05に62週線は69.07にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。)

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る