3. オーストラリアドル週報(2020年8月第2週)

オーストラリアドル週報(2020年8月第2週)

米ドル金利の急上昇を受けてドル/円での円売りが強まり円全面安となったことから、豪ドル/円については豪ドルが堅調に推移しています。

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オーストラリアドル週報(2020年8月第2週)

豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持

8/13に発表された豪7月の失業率は7.5％、雇用者数は+114.7千人となり、市場予想の7.8％、同+3万人増より良かったことから、為替市場では対米ドル、対円で買いが強まりましたが、コロナウィルス感染者増により一部地域で外出制限が行われており、次回8月の雇用者数に影響を及ぼすとの見方もあって豪ドルは対米ドルで小反落に転じました。しかし、今週発表された米7月の生産者物価指数や消費者物価指数が市場予想を上回った流れを受けて米ドル金利が急上昇、これを受けてドル/円での円売りが強まり円全面安となったことから、豪ドル/円については豪ドルが堅調に推移しています。

チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、足元のトレンドで見ても6/22に付けた73.99を基点とする短期的なサポートライの下値抵抗が75.40-50にあり、これを割り込んで来ないと下値余地も拡がり難い状態にあります。一方で、6/8に付けた年初来高値76.78を上抜けきれない状態が続いており、これを実体ベースで上抜けて来ないと上値余地も拡がり難くなっています。日足の上値抵抗は76.70-80、77.50-60に、下値抵抗は75.90-00、75.40-50、75.00-10にあります。75円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、74円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は75.70、71.25、72.55に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。

一方週足も、小陽線を繋げて下値を切り上げる流れを維持しています。個々の足が強いものではありませんが、形状の崩れは感じられずトレンドは強い状態ですが、74.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯、74円割れで越週した場合はトレンドが変化して下落余地が拡がり易くなります。逆に77円台で終えれば強気の流れを維持して上値トライの動きが期待できますが、78〜80円ゾーンには中・長期的な上値抵抗が散在しており、簡単には上抜けないでしょう。週足の上値抵抗は、76.90-00、78.10-20に、下値抵抗は75.70-80、75.00-10、74.50-60にあります。31週、62週移動平均線は71.79と72.95にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持

豪ドル/円【週足】：（8/13現在31週移動平均線は71.79に、62週線は72.95あり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入っている。）

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