シカゴポジション(CME)242
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年8月4現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴ豪ドルポジションはショートを手仕舞いし、ほとんどスクエアといえる枚数まで落としてきました。まだ豪ドル米ドルの方向感は無いようです。前回締日(7月28日)以降の8月3日に一度0.7076米ドル付近まで下押したので、この辺りで全てショートカバーしても最大で80〜90ピップスしか取れず、相場観ない動きといえそうです。内訳は3,100枚のロング増、900枚のショート減で、ネット4,000枚のロングとなり、差し引き1,000程度のネットショートです。ロング積み上げですので、押し目で両建てを増やしたことになります。
チャートを見ると、急上昇している赤い豪ドル高トレンドラインの下限に当たっており、0.7159米ドルになります。今日は丁度シカゴ締日ですので、下抜けする可能性は残しています。仮に切れても黒の拡大しているレンジが0.6980〜0.7280米ドルですので、この下限がサポートになります。再度ショートを積み上げるのか、押し目を拾ってくるか、まだポジションメークのスタート段階ですので、ネット1万枚を越えるまではシカゴのポジションの方向性は不明と思います。しかしながら、過去は2年間に亘る豪ドルショートで攻めてきたので、可能性としては豪ドルロングの方が大きいと見ています。
さて実際の相場は、3週前に上抜けたアセンディングトライアングルの下限(=以前に抵抗線)が0.7080米ドル付近にあり、前週にサポートとして機能しているとしましたが、まだ重要なサポートになっています。仮に切れると次のサポートが0.6980米ドルにあり、ここが重要になります。もし切れた場合には豪ドルの押しが深くなりそうです。上値は綺麗に0.7230〜40米ドルで止められており、上抜ければ0.7270〜90米ドルゾーンが次の抵抗線になります。
(1豪ドル=0.7182米ドル、8月11日14:00)
オーダー/ポジション状況
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