豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持。
8/4に発表された豪6月の小売売上高は前月比+2.7%と市場予想を上回り、経済再開後の立ち上がりが好調であることを窺わせます。また、5日の金融政策決定会合では市場の予想通り、政策金利(キャッシュレート)を0.25%に据え置くことを決定しました。声明要旨も従来と変化なく、「完全雇用への進展が見られ、インフレが2-3%の目標範囲内で持続可能と確信するまで利上げはしない」「緩和的なアプローチは必要な限り維持する」としています。豪ドルはドル全面安の流れの中で、対米ドル、対円でじり高の展開が続いています。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、直近の日足も75円台後半の下値抵抗に跳ね返されて陽線引けとなっています。短期トレンドは非常に強い状態を維持していますが、76.70-80に一段と強い上値抵抗があり、これをしっかり上抜けて来ないと上昇余地も拡がり難い状態です。短期トレンドは75円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなりますが、74円割れで終えない限り、大きく変化しません。日足の上値抵抗は76.70-80、77.10-20、78.00-10に、下値抵抗は75.00-10、74.60-70、74.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.35、71.11、72.52に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、小幅続伸となり下値を切り上げる流れを維持しています。先週足は76.10-20の抵抗を上抜けきれずに越週しましたが、今週はこれを上抜け始めており、76.30超えを維持して越週した場合は、来週以降も一段の上昇の可能性が高くなります。但し、この場合でも78〜80円ゾーンには中期的な上値抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いでしょう。逆に75円割れで越週した場合は日足、週足ともに形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。日足が74円割れで終えるか74.50割れで越週した場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は、76.90-00、78.10-20に、下値抵抗は76.10-20、75.40-50、74.50-60にあります。31週、62週移動平均線は71.78と72.95にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(8/6現在31週移動平均線は71.78に、62週線は72.95あり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入っている。)
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