米7月失業率関連指標の予想
本日は米雇用統計の数値が発表されます。今週初めのISM製造業景況指数を皮切りに、いよいよ第3四半期の数値が順次発表されます。第2四半期からどの位の回復になるのかが注目されます。
今回の予想
(8月7日10時現在)
NFPとADP社
今回も既発のADP社民間雇用者数を参考に見ていきます。
上記の表は4月以降の2指標推移です。両者の数値が相関性をもって推移しています。特にADP社の5月及び6月の計は8月4日までは+543.4万人でしたが、5日発表日に前月分が当初+236.9万人⇒+431.4万人に大幅修正値となったことから、NFPに近い+737.9万人になりました。あたかもNFPにサヤ寄せするかの様な上昇修正でした。
今回は、
(1)単月の単純比較になれば、NFPが予想通りなら非常に良い結果となります。
(2)一方で4月〜7月の合計でみると、今回のNFPが予想通りなら、合計数はかなり見合った数値になるので、7月に+148万人が発表されても全くおかしくないことになります。元々公務員も入れたNFPはADPより多いので、失業者が多くなった分回復時には就業人数も増えることになります。
また、今回のNFP中間値は8月5日時点では+167.5万人予想でしたが、昨日1日で+148万人と▼19.5万人も下方修正予想となりました。予想レンジは▼60万人〜+321万人ですので、両サイドに大きく振れてもおかしくありせん。これまでも4月以降の数値は非常に振れていますので、ADP社の7月の様に、6月の大幅修正(上下共)、7月予想外の数値(6月修正の反対)にも注意します。
尚、失業率については6月10日開催時のFOMCで2020年末の中間値が9.3%、中心の傾向が9〜10.0%になっています。実際は4月の14.7%をピークに改善傾向になっていますので、予想に沿った流れには入っているようです。
相場は前回7月2日の6月失業率発表日のNY終値は上記でした。
僅か1ヶ月でユーロが大幅高となっているので、NFP数値がレンジの良い方に振れた場合はドルの買い戻しが出易いと思われ、それでもドルが買われない場合は、先々のドルの弱さを示していると思われます。
下図はユーロドルの日足チャートです。3月中旬の底値からラインA(=1.0980)に沿ってユーロ高になっていますが、5月に加速してB(=1.1485)のサポート、7月にラインE(=1.1440)を抜けてからは更に一段高となるC(=1.1730)に沿っています。上値は現在D(=1.1910〜20)で止められており、ここは丁度月足で2008年高値からの抵抗線に当たっています。もし日足でDを上抜いても、月足での確認の意味も含め、8月末終値1.1950以上かザラ場での1.20タッチが欲しいところです。逆にDで止められ、Cを切るとB、E、Aの順にユーロ高からの調整入りになりそうです。RSIは昨日現在75.89になっており、3月以降のユーロ高では3回共80絡み(下図RSI内の〇印)で止められています。
(2020年8月7日12:40、1ユーロ=1.1826)
オーダー/ポジション状況
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