シカゴポジション(CME)242
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年8月4現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルのポジションは豪ドルと違い、僅かながらもショートを積み増してきました。ロング1,200枚増、ショート1,800増で、ネット600枚増で残高1,400枚のショートです。まだポジションは軽いので、豪ドル同様に明確な相場観が出ていません。豪ドルと違い、商いが少ないので、ネットポジションが5,000枚越え辺りから注意します。また、両建てでポジションを積み増しているので、相場が1方向に行った場合は相場の速度を付ける要因になります。
チャートを見ると、赤いNZドル安トレンドラインの上抜け状態は変わらないので、まだNZドルは短期的に上値狙いになっています(トレンドラインの上限が0.6570米ドルで現在のサポートになっています)。但し、先々の流れは黒のアセンディングトライアングルを意識しておきます。現状では0.6460〜0.6733米ドルになります。
実際の相場は、短期で0.6450〜0.6970米ドルのNZドル高トレンドを維持しています。そして、前回高値が0.6755、更にその前の高値が0.6790米ドルですので、0.6755〜0.6790米ドルゾーンが横抵抗線になります。下値はトレンド内にある0.6620米ドルのサポートを下抜き掛けているので、この次のサポート0.6580米ドルを抜けると、トレンドライン下限の0.6450米ドル付近までの下値余地が広がります。シカゴがショートポジションを手仕舞いしてくるのか、一段安見て、積み上げてくるのか今日の締日の終値が注目されます。
(1NZドル=0.6622米ドル、8月11日14:00)
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