ランド円レポート月曜版(2020年8月3日)

安値が6.17レベル、高値が6.44レベルとなり、テクニカルな下値のターゲットを下抜け、予想以上に弱い値動きを見せました。

ランド円レポート月曜版(2020年8月3日)

ランド円レポート月曜版

〇ランド円、安値が6.17レベル高値が6.44レベル、予想以上に弱い値動き
〇先週のドルランド、新型コロナ新規感染者増加・米中対立問題により、ドルがじり高の展開
〇米国の一連の雇用関連の指標を前南ア関連経済指標には反応しにくい状況か
〇今週は6.10レベルをサポート、6.35レベルをレジスタンスとする流れ

今週はランド円となります。

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが「テクニカルにランド円は下げを継続しやすいチャートであることから、6.25レベルをサポートに、6.45レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.17レベル、高値が6.44レベルとなり、テクニカルな下値のターゲットを下抜け、予想以上に弱い値動きを見せました。

先週のランドは、国内要因としては新型コロナの新規感染者が増え続けていること、国外要因としては米中対立問題が一段と目立ってきたこと、の2つが大きな要因になったかと思います。為替市場全体ではドル安相場となる中で、ドルランドは火曜以降週末までドルがじり高の展開を辿ることとなりました。

南アの新型コロナ感染者ですが、先週増え続けたことから本日時点で51万人超え、人口100万人あたりの感染者数も米国(14411人)よりも少ないとはいえ、他の新興国同様に多い数字となっていて8702人とこれから冬に向かう中で厳しい状況が続いています。ただ、1日あたりの新規感染者数は7月24日をピークに下げ、昨日は1万人を割り込みました。この傾向が今後も続くかどうかで南ア経済の再開が軌道に乗るかどうかに大きな影響を与えるだけに同国保険省も注視しているはずです。保健省では見通しとして8月をピークとするとの見方を示していましたので、ここで落ち着いてくる可能性は高そうです。

また国外要因としては香港国家安全法以降米中対立が強まっています。領事館の閉鎖合戦のみならず、直近では中国製アプリのTikTokを米国内で禁止される可能性が強まり、一段の険悪化材料となる可能性もありましたが、こちらも本日(現地時間昨日)マイクロソフトが買収を進めていると発表し、同社ナデラCEOとトランプ大統領の会談を経て買収協議を継続とのことです。他にも米中間の対立はあるものの、一つでも解決に向かうようであれば、少なくとも今までよりは良いということになりそうです。

経済指標に関しては南ア関連では細かい数字は出てくるものの、米国の一連の雇用関連の指標を前に反応しにくい状況です。テクニカルには今週は日足チャートから見ていきます。

ランド円レポート月曜版

史上最安値5.60とその後の戻り高値6.57の半値押しが6.08となっていて、6月安値や現在の均衡表雲の下限とも重なり、ここから一段の下げを見る場合のターゲットとなる水準です。既に6月安値と7月高値との押しはすべての水準を達成していますので、テクニカルに近いターゲットとしては残すは6.08のみです。

次にいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

下に見える青い水平線が6月安値の6.09で上述のテクニカルなターゲットと重なっていることがわかります。現在のランド円は先々週高値からの下降チャンネル(ピンクの平行線)の中でこのターゲットに向かっている道中と見ることが出来るようです。

材料面では先週までよりも多少は改善してきていそうな感じですから、下げたとしても同水準を大きく下回ることは無いと見ていますが、上値もまた重たそうです。先々週安値(6.32)を先週下抜いてから下げが強まったことを考えると、上値の目途としては同水準近辺が考えられます。

今週はやや速度を鈍らせながらもランド安の傾向が続きやすいと見て、上記2つの水準から6.10レベルをサポートに、6.35レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る