ユーロドルFOMC控え日中小動き 夕刻ドル売り再開か(7/29夕)

29日の東京市場でユーロドルは1.17台前半で推移。

ユーロドルFOMC控え日中小動き 夕刻ドル売り再開か(7/29夕)

ユーロドルFOMC控え日中小動き 夕刻ドル売り再開か

〇ユーロドル1.17台前半をじり高推移後夕刻1.1770まで上伸
〇FOMC前に見切りでドル売り再開か
〇2008年からの長期下降トレンドが1.18近辺まで低下、テクニカルには重要局面
〇FOMCで大きなサプライズの予想は無し
〇ただし、1.18台前半を抜けた場合や1.17を大きく割り込んだ場合には上下に余地大きく波乱含み
〇いずれにせよ米国をめぐる環境変化によるドル売りは早晩強まると考えられる

29日の東京市場でユーロドルは1.17台前半で推移。昨日東京時間に上値試しに失敗、反落して以降、ユーロドルは1.17台前半で方向感をなくしていましたが、本日夕刻欧州勢参入後ドル売りが強まり1.1750を回復、一時1.1770まで上値を伸ばした後、東京時間17:30現在は1.1755レベルで取引されています。

米中対立激化、米国内でのコロナウイルス感染拡大と足元景況感の悪化、米国の金融緩和政策長期化の憶測等からドル全面安の様相が続いています。昨日来、今晩のFOMC結果公表とパウエル議長の記者会見を控えいったんドル売りが小休止となっていたところ、イベントを待たずにドル売りが再開した形です。

FOMCでは政策金利等の変更は予定されていないものの、前回会合以降の予想以上の環境の悪化をFRBがどうとらえ、何らかの行動を起こす乃至は示唆するのかに注目が集まっています。市場は発表前にFRBの緩和姿勢の強調を先読みした動きとなっています。

テクニカルにはユーロドルは昨日と変わらず、強いユーロ高地合いである一方で、2008年高値1.6038を起点とする長期下降トレンドが1.1805レベルまで低下してきており、重要な局面を迎えています。

FOMCでは織り込みが進んで、大きな動きにつながるサプライズなしが大方の予想ですが、予想以上の緩和的姿勢が示され、1.1805や今年3月からの下落のフィボナッチ61.8% 1.1823を試す動きとなった場合、1.18台半ばを抜けると上値余地が一気に広がり、1.20台が視野に入ります。
逆に期待はずれの場合にも1.17を大きく割り込むと、最初の目立ったサポートの転換線のある1.1576レベルまで反落余地も大きく、波乱含みです。
ただ、いずれの場合でも、米国がリスクの中心となりつつあるという大きな環境変化に変わりがない限り、早晩ドル売り再開、ユーロドルの上値試しが現状ではメインシナリオと考えます。

序盤の欧州主要株価指数はまちまち。FOMCの結果公表は明日未明3:00、パウエル議長記者会見は3:30からです。

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