ユーロドル FOMC後高値更新するも下落に転じる
〇ユーロドルFOMC直後に1.1806まで上昇するもその後はドルの買い戻し強まる
〇追加緩和への言及なく、コロナウイルスの経済への影響長期化懸念が強調されたことが背景か
〇テクニカルには長期下降トレンドライン付近での重要局面に変わりなし
〇夕刻発表の独GDPは予想以上の悪化、今晩発表の米2QGDP注視
30日の東京市場でユーロドルは軟調推移。未明のFOMC結果公表後に1.1806まで上昇し、年初来高値を更新しましたが、その後はドルに買戻しが入って東京時間日中は1.17台半ばまでほぼ一方向に下落。夕刻発表されたドイツの第2四半期GDPが-10.1%と事前予想-9.0%を下回る結果となると一段とユーロ売りが強まり、一時1.1731の安値を付けた後やや戻し、東京時間19:00現在は1.1757レベルで取引されています。
FOMCでは期待されたフォワードガイダンスやイールドカーブコントロールに関する修正、変更等はなくサプライズのないものでしたが、緩和的政策の継続を確認する内容でした。その後主要通貨に対してドルが買い戻し傾向となっているのは、やや期待もあった追加緩和策の提示が見られなかったことからの反動や、足元の経済回復スピードの鈍化への言及やコロナの経済への影響長期化へのFRBの懸念が、リスク回避のドル買いを再開させた部分もあったものと思われます。
テクニカルには大きな構図は変わらず、反落はしたもののユーロ買い地合いが継続、今朝がたの高値1.1806は長期下降トレンドラインに接近するも到達せずの状況です。
市場は今晩の米国第2四半期GDP速報待ち。コロナ感染拡大の影響をフルに受ける最初の4半期となり市場では年率-34.5%が予想されています。
序盤の欧州主要株価指数は独GDP悪化と、米GDPへの警戒感からほぼ全面安。
米GDP発表は今晩21:30、同時間に米新規失業保険申請件数、30分前の21:00にはドイツの6月消費者物価指数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
ユーロドル月足
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