トルコリラ円レポート月曜版
日銀会合後の円高で35.00割れ寸前
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は「35.75レベルをサポートに、36.75レベルをレジスタンスとする流れ」を予想し、実際のレンジは安値が35.05 レベル、高値が36.58レベルと大きくトルコリラ安・円高の動きとなりました。
これは木曜の日銀会合後の円急騰によるもので、木曜だけで36.25から35.05と1円20銭も円高に振れ、1週間のレンジのほとんどを同日に付けることとなりました。前日15日には失業率の発表もありましたが、ほとんど材料視されず、英国の国民投票に向けての動向を気にする中で、これまでと同じく日銀会合後の円高に振らされることになりました。
21日に政策金利、しかし主な材料は英国民投票
さて今週ですが、21日火曜日にトルコ中銀の政策金利発表がありますが、今週に限っては23日の英国国民投票が唯一最大の材料と考えて良いでしょう。週報ではドル円のレンジとして残留決定時は直近高値をトライする流れとして、先週安値圏103.50をサポートに、先々週高値圏108.00をレジスタンスとするレンジを予想しました。いっぽうで離脱決定時には下が見えないものの5%程度の下落を想定し、大台100円をサポートに日銀会合前の安値圏で合った105.50レベルをレジスタンスとするレンジを予想しました。
トルコリラ円に関しても、残留時は直近の高値をトライしやすく、離脱時はリスクオフから5%程度の下落を見込んで良いのではないかと考えています。チャートから見てみましょう。過去3週間の4時間足チャートとなります。
トルコリラ円四時間足
残留35.2-37.2/離脱34.20-36.60
ドル円と同様の発想で行くならば、残留時は先週安値圏をサポートに先々週高値圏をレジスタンスとすることとなり、35.20レベルをサポートに37.20レベルをレジスタンスとする流れを見ることとなります。いっぽうで、離脱時には先週日銀前の安値圏36.00は既に今朝のリスクオンの動きで戻していますので、先週の高値圏となった36.60レベルをレジスタンスに、5%安となる34.20レベルをサポートとする流れを見ることとなります。
35.20〜36.60がコアレンジ、流動性の低下とスプレッドの拡大に注意
双方に重なる35.20〜36.60をコアレンジにしつつ、残留、離脱の結果によって37円台前半もしくは、34円台前半という水準を視野に入れようと考えています。なお、ポンドほどではないにしても、全ての通貨ペアで流動性の低下と、スプレッドの拡大が予想されますので、十分に注意をしていただければと思います。
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