トルコ中銀翌日物貸出金利引下(2016年6月22日)

トルコの中央銀行は昨晩、政策金利の上限である翌日物貸出金利を事前予想通り9.5%から9.0%に引き下げました。

トルコ中銀翌日物貸出金利引下(2016年6月22日)

トルコ中銀翌日物貸出金利引下

翌日物金利引下げ主要政策金利は据え置き

トルコの中央銀行は昨晩、政策金利の上限である翌日物貸出金利を事前予想通り9.5%から9.0%に引き下げました。貸出金利の引下げは4ヶ月連続となります。一方で主要な政策金利の一週間物レポ金利と翌日物借り入れ金利は7.5%と7.25%にそれぞれ据え置いておりこちらも事前予想通りでした。

トルコ中銀は政策金利の簡素化を勧めており、3つある政策金利の幅を縮める操作を四ヵ月連続で行っており、今回の金利引下げも金融緩和の側面無きにしも非ずですが、むしろ制度の簡素化として捉えられているようです。

為替はリラ売りで反応、ステートメントではインフレ沈静化確信をやや深める表現

発表後トルコリラは対ドルで2.8960レベルから2.91レベルまで対円でも36.10レベルから36.0われのレベルまで売られています。

中銀はステートメントの中で、食料価格の好ましい低下過程とコアインフレの改善でインフレは目覚しく改善していると述べており、サービスや単位労働コストの上昇が引き続き引き締めスタンスを必要としているとしつつも、従来よりインフレ率の低下を確信した表現に変化しています。

エルドアン大統領主導の今後の利下げへの布石か?

市場では次回7月にも貸出金利の0.5%引下げが予想されていますが、制度調整と考えられるのはそこまでで、それ以上の貸出金利の引下げは、主要政策金利不変でも金融緩和の領域に入るのではないかとの議論もあるようです。

トルコ中銀は主要政策金利のレポレートは2015年の2月に0.25%引き下げて以降変更していません。
また、トルコでは再三の金利引下げによる経済活性化を主張するエルドアン大統領が徐々に権限を強化しつつあります。

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