3. ユーロドル上値拡大　欧州復興パッケージ合意間近か（7/20夕）

ユーロドル上値拡大　欧州復興パッケージ合意間近か（7/20夕）

週明けの東京市場でユーロドルは安値寄り後に高値更新。

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ユーロドル上値拡大　欧州復興パッケージ合意間近か（7/20夕）

ユーロドル上値拡大　欧州復興パッケージ合意間近か

〇ユーロドル　復興パッケージ合意期待に一時1.1467まで上昇
〇17-18の予定の欧州理事会は本日まで議論延長中
〇合意ならば3/10高値1.1495試し、1.15越で一段のユーロの上昇トレンド強まるか
〇一方短期的には達成感から1.13台までの調整もありうるシナリオ

週明けの東京市場でユーロドルは安値寄り後に高値更新。予想外に週明けまで続いている欧州理事会での復興パッケージ議論に、ユーロドルは週明け1.1410と前週末終値1.1428から下方向に窓を開けて取引が始りました。その後午前中はパッケージ案が反対国にかなりの譲歩を強いられているとの悲観的な見方と、週明けまで議論を継続するほど合意に向けての不退転の決意を前向きにとらえる考えとが交錯し1.14台で乱高下、「窓」はあっさり埋まります。13時過ぎに、焦点となっていた復興基金の返済不要の補助金部分を3,900億ユーロとすることで反対国が同意したとの報道が流れ、そこからは夕刻にかけ上昇、一時1.1467の高値をつけた後東京時間17:00現在は1.1455レベルの取引です。

欧州理事会は日本時間23時に討議を再開する予定となっており、本日海外時間に復興パッケージが妥結する可能性はあるものの、いまだ不透明感を払拭できないためか、あるいは3,900億ユーロの補助金部分が当初提案の5,000億ユーロから大きく後退したと受け止められたためか、序盤の主要欧州株価指数は軟調に推移しています。

テクニカルにはユーロドルは本日も直近高値を更新しており、短期中期ともにユーロ買い地合い、目先のターゲット3/10高値1.1495を試す流れです。1.15を抜けると目先レジスタンスらしいレジスタンスも見当たらず、2018年高値1.1255からの下落の半値戻し1.1595あたりをターゲットとした上昇継続が素直な見方でしょう。ただ、短期的には今日の欧州株の軟調の背景も気になるところで、また、仮に復興パッケージが合意されたとしても、ユーロドルも1.15あたりまで上昇したのちは、達成感と、材料出つくし感でいったん反落する可能性も否定できないところです。その場合でも1.1325レベルにサポートラインがあり、21日の1.1300レベルまでの後退はなさそうです。

尚、今晩はこの後欧州理事会以外に重要な指標発表イベント等は予定されていません。

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