ランド円レポート月曜版(2020年7月20日)

安値が6.33レベル、高値が6.47レベルとターゲットは達成したものの、非常に静かな値動きの一週間となりました。

ランド円レポート月曜版(2020年7月20日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値6.33レベル高値が6.47レベルと静かな値動き
〇15日発表のCPI、予想を下回る結果
〇23日の中銀会合、利下げの可能性
〇南アの新型コロナ対策、行動制限を伴う規制続く
〇ランド円今週は6.30レベルをサポート、6.50レベルをレジスタンスとする流れ予想

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、6月高値と6月安値との78.6%戻しが6.46とテクニカルにはターゲットとしやすいことから「前週安値圏と重なる6.25レベルをサポートに、ターゲットと重なる6.45レベルをレジスタンス」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.33レベル、高値が6.47レベルとターゲットは達成したものの、非常に静かな値動きの一週間となりました。

先週のランドは、前週から材料的には大きな変化は無く新型コロナの感染者増を含めどちらかというと悪材料とされやすい環境にありましたが、最近の高値圏を上抜けたことに加え、上記の通りテクニカルにターゲットがあったことから週前半は上昇の動きとなりましたが、15日に発表されたCPIが予想よりも弱く今週の中銀会合で利下げが行われるのではとの思惑が出て、週後半は上値が重たい地合いでの引けとなりました。

今週は一気に注目されることとなった23日の中銀会合ですが、先週のCPI(前年比)は先月の3.0%から低下して2.2%の予想でしたが、結果は2.1%。前月比では―0.6%という数字となったことから、現状の3.75%から0.25%の利下げにより3.50%になるというのが現状のコンセンサスとなっています。実際に利下げが行われれば、短期的には先週で高値を見てもう一段の下押しが入る可能性が高いのですが、予想に反して現状維持となったとしてもテクニカルな材料を除くと積極的にランドを買う材料も無く、更なる上昇にまでは繋がりにくいと言えます。

また、どの国も新型コロナに関しては似たような状況のため反応は少ないのですが、南アフリカでは先週も書いた通り禁酒や夜間外出禁止といった規制が8月15日まで続きます。当初、南アフリカでは感染者のピークを8月と見ていましたので、この現時点での規制が終わるかどうか、その時点の感染者数しだいではありますが、少なくとも経済活動を大幅に低迷させる規制が緩和されるまではランドは条件が悪いということになります。

テクニカルにはまだ見どころはあります。今週はまず対ドルのランド日足チャートをご覧ください。

ランド円レポート月曜版

4月から5月にかけては変形トリプルトップ状の反転パターンを見せ、その後ネックライン(黄色のマーカー)を下抜けてランド安相場に終止符を打ちましたが、6月以降は下降局面における戻しをラウンド上で形成し、ここでもネックライン(黄色のマーカー)を下抜けることとなれば一段のランド高(ドル安)の可能性も出てきます。ターゲットは青の各ターゲットとなりますが、50%エクスパンションの16.107でも6月のランド高値(ドル安値)は更新する水準です。

テクニカルな観点だけで見た場合、引き続きランドが上がる可能性はありますが、中銀会合までは動きは出にくいものと考えられます。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

現状ではピンクの平行線で示した上昇チャンネルの中での値動きとなっていることがわかりますが、今週の中銀会合を経て上昇トレンドを継続するのか、あるいはサポートを下抜けて調整の売りが出るのか、材料的には調整が入りそうなのですが、対ドルのランドをテクニカルに見る限りにおいては上昇継続に分がありそうです。

悩ましいところではありますが、テクニカルな面を重視して仮にサポートを下抜けたとしても先週安値圏で止まりやすいとして、6.30レベルをサポートに、6.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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