ランド円ショートコメント(2020年7月13日)

実際のレンジは安値が6.25レベル、高値6.38レベルと、予想のレンジ内で上値が抑えられる一週間となりました。

ランド円ショートコメント(2020年7月13日)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、ランド円は前週に上抜けた6.25レベルをサポートに、テクニカルなターゲットの上限と考えられる6.45レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が6.25レベル、高値6.38レベルと、予想のレンジ内で上値が抑えられる一週間となりました。

先週の南アフリカは、相変わらず新規感染者数が増えていて7月9日には過去最高の新規感染者が出ている等、他国以上に深刻な状況が続いている上に州トップの感染者まで続くという状況になっています。そうした状況を受け、昨日ラマポーザ大統領は禁酒令や夜間外出禁止令等の規制強化を発表しました。主に医療関係者の負担軽減を目的としているようですが、同国の経済への悪影響は避けられないと言えます。

またテクニカルにも先週時点で6月高値と6月安値との61.8%戻しが6.38となり戻しのターゲットに近かったことも上値を重くした要因と考えられます。今週の南アフリカではCPI、PPIなど物価関連の経済指標を中心に連日重要な経済指標の発表が続きますが、景気が低迷している中でインフレ率は上昇する予想となっていて、予想通りであるとすればランド売りのきっかけとされるでしょう。

いっぽうでテクニカルには、ターゲット6.38に近いところで下げないところを見ると、いったん前週考えた上のターゲット6.46をトライする可能性が高そうです。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

上述の6月高値と6月安値との78.6%(61.8%の平方根)戻しが6.46(青のターゲット)となっていて、好材料は少ないもののテクニカルにはターゲットとしやすい位置にあります。先週安値を下回ると下げも大きくなる可能性はありますが、今週は先週の安値圏と重なる6.25レベルをサポートに、上記ターゲットと重なる6.45レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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