NZ/円、短期は“NZ強気”。68.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯。
今週はNZの重要な経済指標の発表もなく、アメリカ国内でのコロナウィルス感染者急増による景気腰折れ懸念と足元の良好な経済指標とのせめぎ合いが続く中で、NZドルは対米ドル、対円で狭いレンジ内で膠着状態となっています。
チャートを見ると、日足は、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。また、6/22に付けた直近安値68.11を基点とする短期的なサポートラインも守っていますが、69.40以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに68.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。この場合でも3月に付けた59.51を基点とするサポートラインの下値抵抗が67円台にあり、67円割れで終えない限り、短期トレンドは大きく変化しません。日足の上値抵抗は70.70-80、71.20-30、71.60-70に、下値抵抗は69.90-00、69.30-40、69.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は69.43、67.33、68.65に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は高値圏で引ける陽線引けとなり、続伸の可能性に繋げていますが、2018年12月に付けた78.86を基点とするレジスタンスラインの上値抵抗が70.80-90にあり、これを上抜けきれていません。71円台で越週すればもう一段上値余地が拡がり易くなりますが、2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、73.50超えで越週するまでは下値リスクを残します。一方下値も3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れを維持しており68円割れで終えない限り、中期トレンドは変化しません。今週の週足の上値抵抗は71.70-80、73.50-60に、下値抵抗は69.10-20、68.00-10にあります。31週、62週移動平均線は68.43と69.20にあり、中期トレンドをサポートしていますが、68円割れで越週した場合は短・中期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。
NZドル/円【週足】:(7/9現在31週移動平均線は68.43に62週線は69.20にあり、両者を若干上抜けた位置にあり中期トレンドは“NZやや強気”の状態を守っている。
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