シカゴポジション(CME)237
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年6月30日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
NZドルポジションはスクエアのポジションを継続しています。先週の締日まで、ロングは140枚増、ショートは200枚減で、ネットでは僅かですが350枚のNZドルロングにしています。ポジション総枚数も32,000枚ですので、ここ2年間では最低水準に留まっており、シカゴは次の材料待ちとなっているようです。チャートを見ると、まだ赤いNZドル安トレンドライン(0.6035〜0.6595)は変わっていないので、豪ドルよりはNZドルの先安観が高いままです。このトレンド内の黒の横線が0.6240米ドルにあるので、当面は0.6240〜0.6595米ドルの収斂になります。現在のスポットは先週時点よりも130ピップスNZドル高の0.6570米ドル付近で推移しているので、このレンジの上限近くになっています。今日はシカゴ締日なので、この0.6595米ドルの抵抗線をウォッチします。
実際の相場は短期で0.6240〜0.6760(先週は0.6190〜0.6710)米ドルのNZドル高を形成しています。現在のスポットは6月10日高値0.6585米ドルのダブルトップ近くにいますので、この抵抗線を越えられるか否かとなります。この抵抗線はシカゴ終値ベースの抵抗線にも当たっているので重要です。もし0.66を越えて終わった場合にはトレンドライン上限方向の動きになります。下値は0.6380米ドルで3回止められているのでトリプルボトム下抜けを失敗しており、ここが強いサポートになっています。従いまして、上値は0.6585〜95で止められた場合は0.6380〜0.6595米ドルの流れに引き戻されそうです。この横流れの最初の試金石であるサポートは0.6510米ドルで、切れば下押しとなりそうです。
(1NZドル=0.6561米ドル、7月7日10:50)
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.28
東京市場のドルは151円30銭台での小動き、為替介入を意識した神経戦の地合いは継続(24/3/28)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、政府・日銀による介入警戒感が高まっていることで、ドルは151円半ばでの小動き推移となった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.28
ドル円 ドル高基調継続も、上値は重く上げ渋り(3/28夕)
東京市場はレンジ取引。151円前半を中心とした30ポイント程度で一進一退をたどっている。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2020.07.10
ニュージーランドドル週報(2020年7月第2週)
NZドルは対米ドル、対円で狭いレンジ内で膠着状態となっています。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2020.07.03
ニュージーランドドル週報(2020年7月第1週)
対米ドル、対円で堅調な動きが継続しており、NZ円も70円台を回復して堅調に推移しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。