豪ドル/円、短期は“豪ドルやや強気” 73円割れで下値リスクが点灯。
7日の金融政策決定会合では予想通り政策金利(キャッシュレート)を0.25%に据え置くことを決定しました。声明では「雇用への進展は見られたがインフレ目標2〜3%に達するまでは利上げを行わない。国内経済は最近になって状況が安定してきて、景気後退は以前の予想よりも深刻なものではない」など、内容に特筆すべき変化は見られませんでした。米国内でのコロナウィルス感染者の急増による景気腰折れ懸念と経済再開後の良好な主要経済指標とのせめぎ合いが続いており、景気先行きに不透明感が強まっていますが、足元では中国の良好な経済指標の発表や、上昇著しい株式市場の動きもあり、豪ドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。しかしオーストラリア国内での新型コロナウィルスの感染者の増加も認められることから豪ドル急騰にも繋がっていません。
チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにありますが、週足の上値抵抗が75.00-10にあり、これを上抜けきれずに推移しています。75円台を回復して終えれば来週も上値トライの動きが継続して76円台の一段と強い抵抗をトライする動きが強まりますが、逆に、73.80以下で終えた場合は下値リスクが点灯、73円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は75.00-10、76.10-20、76.40-50に、下値抵抗は74.00-10、73.80-90、73.00-10にあります。21日移動平均線は74.03に、120日、200日線は70.83と72.34に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
一方週足は、2週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。現状は75.00-10の上値抵抗を抜けきれていませんが、75.00超えで越週した場合は来週も上値トライの動きが継続する可能性が高くなります。しかし、この場合でも78〜80円ゾーンには長期的な上値抵抗が散在しており、豪ドル急伸にも繋がり難いでしょう。逆に73円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが点灯、72円割れで越週した場合は70円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は71.79と72.97にあり、中期トレンドが強気に入った可能性が生じています。
豪ドル/円【週足】:7/2現在31週移動平均線は71.79に、62週線は72.97あり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入った可能性が生じている。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
南アランド週報:『米利下げ観測後退と中東情勢緊迫化の二重苦で約3週間ぶり安値圏へ下落』(4/20朝)
今週の南アフリカランド円相場(ZARJPY)は、週初8.12円で寄り付いた後、早々に週間高値8.18円まで上昇しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
トルコリラ週報:『来週はトルコ中銀会合に注目。連続利上げなら一段高の可能性も』(4/20朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は3/13に記録した史上最安値4.52円をボトムに切り返すと、ここ数週間は4.70円台を中心とした底堅い動きが続いています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.04.20
来週の為替相場見通し:『日米金利差に着目したドル買い・円売りが続く見通し』(4/20朝)
ドル円(USDJPY)は一時154.79(1990年6月以来、約34年ぶり高値圏)まで上昇するなど力強い動きが続いています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.07.09
過去8年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き39
週足・月足は依然としてNZドル高豪ドル安のトレンドを維持しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。