オーストラリアドル週報(2020年7月第2週)

豪ドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。

オーストラリアドル週報(2020年7月第2週)

豪ドル/円、短期は“豪ドルやや強気” 73円割れで下値リスクが点灯。

7日の金融政策決定会合では予想通り政策金利(キャッシュレート)を0.25%に据え置くことを決定しました。声明では「雇用への進展は見られたがインフレ目標2〜3%に達するまでは利上げを行わない。国内経済は最近になって状況が安定してきて、景気後退は以前の予想よりも深刻なものではない」など、内容に特筆すべき変化は見られませんでした。米国内でのコロナウィルス感染者の急増による景気腰折れ懸念と経済再開後の良好な主要経済指標とのせめぎ合いが続いており、景気先行きに不透明感が強まっていますが、足元では中国の良好な経済指標の発表や、上昇著しい株式市場の動きもあり、豪ドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。しかしオーストラリア国内での新型コロナウィルスの感染者の増加も認められることから豪ドル急騰にも繋がっていません。

チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにありますが、週足の上値抵抗が75.00-10にあり、これを上抜けきれずに推移しています。75円台を回復して終えれば来週も上値トライの動きが継続して76円台の一段と強い抵抗をトライする動きが強まりますが、逆に、73.80以下で終えた場合は下値リスクが点灯、73円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は75.00-10、76.10-20、76.40-50に、下値抵抗は74.00-10、73.80-90、73.00-10にあります。21日移動平均線は74.03に、120日、200日線は70.83と72.34に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。

一方週足は、2週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。現状は75.00-10の上値抵抗を抜けきれていませんが、75.00超えで越週した場合は来週も上値トライの動きが継続する可能性が高くなります。しかし、この場合でも78〜80円ゾーンには長期的な上値抵抗が散在しており、豪ドル急伸にも繋がり難いでしょう。逆に73円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが点灯、72円割れで越週した場合は70円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は71.79と72.97にあり、中期トレンドが強気に入った可能性が生じています。

豪ドル/円、短期は“豪ドルやや強気” 73円割れで下値リスクが点灯。

豪ドル/円【週足】:7/2現在31週移動平均線は71.79に、62週線は72.97あり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに入った可能性が生じている。

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